(2023年10月7日)

暑い夏が過ぎ、ようやく過ごしやすい気候となりました。秋は美しい風景や涼しさを感じることが多い季節です。

 

そのため、運動会やマラソン大会など、スポーツイベントも多く開催されます。

 

しかしこの時期は、体の変化にも注意が必要です。特に、高血圧の方は秋の気候の影響を受けやすいのです。


秋の気候の特徴

秋は一日の気温差が大きくなる季節。朝晩は涼しく、日中はまだ暑い日もあります。

 

寒暖差があると、衣服を選ぶのが難しくなります。天気が良く、日中は気温が上がるからと薄着で出かけても、帰る頃にはぶるっと寒い思いをすることも。

 

寒さは血圧が上がる大きな原因なのです。

高血圧のおさらい

高血圧は、血液が血管の壁にかける圧力が、通常よりも高くなる状態を指します。「上の数字」と「下の数字」の2つの数字で示され、これが高くなると、体に様々な問題が出てきます。

 

しかもやっかいなのは、高血圧は自覚症状に乏しいこと。知らないうちに体にダメージがたまり、脳卒中、心臓病、腎臓病などの重大な病気に発展することも。

 

→高血圧外来

秋の気候が高血圧に及ぼす影響

1)朝晩の冷えと血圧の上昇

 

気温が下がると、体は体温を下げないよう、血管を収縮させることが多くなります。これは血圧の上昇につながります。

 

2)日中と朝晩の気温差

 

急な気温の変動により体の調整が上手く行かず、それが高血圧の原因になることもあります。

 

3)秋の季節性の食事と塩分摂取

 

秋にはおいしい食べ物がたくさん。しかし、塩分摂取が多くなりやすい季節でもあります。塩分過多は高血圧のリスクを高めます。

秋の高血圧対策

1)朝晩の温度差に注意して、適切な服装で体温調整を行いましょう。

 

2)塩分の取りすぎに注意し、バランスの良い食事を心がけましょう。

 

3)定期的に血圧を測る習慣を持ちましょう。

 

4)寒さを感じたら、無理せずに暖を取りましょう。

まとめ

秋は血圧が上昇しやすい季節です。気温の変動に注意し、日常生活での小さな工夫をすることで、健康な秋を楽しく過ごしましょう。