どの様な病気を診るの?

循環器内科

心臓、血管(血液の通り道)の病気を診る内科です。

 

心臓の病気のときに見られる自覚症状(自分で感じる具合悪さ)は、胸が重苦しい(胸部不快感)ドキドキする(動悸)動いたときに息苦しい(息切れ)、などがあります。

 

高血圧(血圧が高いこと)も、この科で診ます。

 

●自覚症状から考えられる病気

 

息切れ
 心不全、狭心症などが考えられます。また肺の病気のこともあります。

 

胸部不快感
 狭心症、心筋梗塞などが考えられます。また逆流性食道炎などの消化器疾患のこともあります。


代表的な病気

狭心症、心筋梗塞

●狭心症、心筋梗塞
心臓の表面を走る血管(冠動脈)が動脈硬化などによって狭くなると、体を動かしたときに胸部不快感がみられる様になります。これを狭心症といいます。

 

また冠動脈が詰まってしまうと、休んでいてもひどい胸部不快感がみられるようになります。これを心筋梗塞といいます。

 

●不整脈
脈の乱れがみられるとき、それらをまとめて不整脈といいます。不整脈にはたくさんの種類があり、12誘導心電図やホルター心電図などで調べます。

 

不整脈の詳しい内容は、こちらをご覧ください。
→不整脈外来

 

●弁膜症
心臓には4つの部屋がありますが、部屋と部屋の境には扉のようなものがついていて、それを弁といいます。弁の動きが悪くなったり、しまりが悪くなったりする病気をまとめて弁膜症といいます。心エコーなどで調べます。

 

●高血圧症
病院や検診などでの血圧が140/90mmHg以上の状態を、高血圧といいます。高血圧の診断は、少なくとも2回以上の異なる機会における、診察室血圧値に基づいて行います。

 

高血圧の詳しい内容は、こちらをご覧ください。
→高血圧外来


心不全

●心不全
心筋梗塞、弁膜症、心筋症などのため、心臓の動きが悪くなる病気です。症状は、動いたときの息切れや動悸が代表です。

 

重症になってくると、少し歩いただけで、さらにひどくなると安静にしていても、息切れが見られます。「寝ていたら息苦しくなって、起き上がって座っていたら楽になった」というエピソードがあったら、この病気を強く疑います。


循環器検査

12誘導心電図

●12誘導心電図
循環器の基本的な検査です。高血圧などによる左室肥大や、不整脈などを調べることが出来ます。古典的な検査ではありますが、様々な心臓の情報を読み取ることが出来、今でも循環器では必須の検査です。


ホルター心電図

●ホルター心電図
ICレコーダーに心電図を記録します。不整脈や狭心症が疑われたときに行います。24時間連続で記録できるため、診療所や病院では記録できない、夜間やスポーツ中などの心電図変化がとらえられることがあります。そのため、動悸や胸部不快感の原因を調べるのに有用です。

 

外来で出来ますが、2日連続で同じ時刻に来院していただく必要があり、検査当日は風呂は控えてもらっています。検査を行うには、予約が必要です。


心エコー

●心臓超音波検査
心臓の働き(心機能)、血流の様子を調べる検査で、心エコーともよばれます。心不全や心筋梗塞、弁膜症などの診断に有用です。胸部にゼリーを塗って調べるだけなので、食後でも検査を行うことが出来、また痛みもありません。


頚動脈エコー

●頚動脈超音波検査
首の血管の動脈硬化をみる検査です。脳梗塞と深い関係があるといわれています。実際検査を行ってみると、糖尿病、高コレステロール血症などの動脈硬化が進みやすい人で、異常所見が多く見つかっています。