(2023年9月13日)

「この薬はやめた方が良いよ!」友人の一言には気をつけよう

皆さんこんにちは。毎日患者さんを診察していると、さまざまな相談が寄せられます。その中で特に難しい話題が「友人からの医療アドバイス」なんです。


友人のアドバイスは心からのもの

友人や家族から「私がやった治療がすごく良かった!」や「この薬はやめた方が良いよ!」という話を聞いたことはありませんか?週刊誌でも「○○は飲んでダメ!」などの記事があり、それを元に話していることも多いようです。

 

そんなとき、私たちはそのアドバイスを受け入れたくなることが多いですよね。でも、ちょっと待ってください。

体は人それぞれ

友人や家族は、私たちのことを心から思ってアドバイスをしてくれることは、確かです。しかし、その助言が自分に合っているとは限りません。なぜなら、友人と自分とでは、体の状態や病気の状態が違うからです。

 

例えば、同じ高血圧でも、飲んでいるクスリや原因が違うことがあります。また、薬にはそれぞれ適切な使い方や効果があります。友人は良かったとしても、自分にはそうでないコトもあります。

かえって具合が悪くなることも

小学校のとき、みんなが同じ靴を履いていると、自分もその靴が欲しくなることがありましたよね。でも、靴のサイズや形が合わなかったら、足が痛くなってしまいます。

 

医療のアドバイスも同じです。友人の助言が自分に合わないと、体に悪影響を及ぼすこともあるのです。

かかりつけ医との相談が大切

そのため、病気のことや薬のことをは、信頼できるかかりつけ医に相談しましょう。かかりつけ医は、私たちの体のことをよく知っているので、正しいアドバイスをしてくれます。そして、自分の体に合った治療や薬を教えてくれるのです。

まとめ

最後に、友人や家族からのアドバイスは大切にしましょう。でも、それをそのまま受け入れるのではなく、一度かかりつけ医に相談することをおすすめします。自分の体を大切にし、正しい医療の知識を持つことで、健康な毎日を過ごしましょう。

 

みなさんの健康を心から願っています。