(2023年9月30日)

秋が来て、芋煮会、バーベキューなど、宴会を楽しむ機会が増えてきました。

 

仲間と楽しく過ごすことは、とても大切です。でも、お酒は私たちの血圧にいろいろな影響を与えます


お酒は血圧を下げる?

お酒を飲むと、最初は血圧が下がることがあります。それは、アルコールが体内で分解されるときに出来る物質、アセトアルデヒドが血管を広げるから。

 

アセトアルデヒドは、二日酔いを起こす物質としても有名。顔が赤くなり、脈が速くなり、血圧も下がってきます。でも、これは一時的なことです

 

気持ちよく寝た翌朝には、カラダは別の変化を起こします。

宴会の翌朝が注意

酔いが覚める翌朝、広がった血管が縮んで、血圧が上がります。アセトアルデヒドがなくなるだけではなく、他の原因も重なり、血圧が普段より上がるのです

 

シッカリ休肝日を設けると血圧は落ち着いてきますが、晩酌の習慣が長く続くと、下がらなくなります

 

こうして高血圧症へと進んでゆきます。

つまみも要注意

お酒を飲むときの「つまみ」も注意が必要です。酒のアテは塩分が多く、血圧を上げる原因になります

 

体の中に入った塩分は1日かけて尿から出て行きますが、しょっぱいモノを食べ続けると血圧が下がらなくなり、高血圧症に進みます

 

山形は全国でも、塩分摂取量が多い県として有名。気がつかないうちに、たくさんの塩が体に入っているのです。

血圧のクスリとお酒

血圧のクスリを飲んでいる人から「お酒飲んでも良いですか?」と、良く聞かれます。

 

薬とお酒が一緒になると、思った以上に血圧が下がってしまいます。

 

飲んだ日の夜中、血圧が下がった状態でトイレに行くと、ふらついて転ぶ危険があります。

 

また「サケを飲むから」と血圧のクスリを飲まないと、翌朝に血圧が急上昇して、脳卒中や心筋梗塞になることも。

 

血圧のクスリを飲んでいる人は「サケは飲まないで欲しい」と言うのが本音です

まとめ

秋は美味しいモノが多く、お酒を飲む機会も増えます。「酒は百薬の長」とも言われますが、血圧に与える影響はかなり多いのです。

 

健康のことも考えて、適量を守りながら楽みましょう。