(2023年9月23日)

はじめに

夏の暑さも過ぎ去り、ようやく季節が変わろうとしています。秋は美味しいものがたくさんありますね。でも、つい食べ過ぎたり飲み過ぎたりして、胃が痛くなってしまうことが、あるかもしれません。

 

今回は医者の視点で、胃薬を解説します。薬局で買えるモノもありますが、具体的なクスリの名前は、薬局で相談してください。


医者がクスリを選ぶポイント

薬局に行くと、「胃の痛み」「胃もたれ」「むかつき」「胸焼け」「消化不良」など、症状に合わせてクスリを選ぶ流れになります。

 

しかし、同じ症状でも原因が違えば、効くクスリは違ってきます。クリニックでは患者さんの訴えを詳しく聞いて、診察をした上で原因を推定します。

胃酸が多い人向け

食べ過ぎ・飲みすぎ・ストレスなどで、胃酸が多く出ることがあります。これは現代人によく見られる胃のトラブルの一つです。

 

このような人には、胃酸を抑えるクスリや、胃の表面を守るクスリが有効です。胃酸を減らすことで胃をいたわり、痛みを和らげてくれる効果があります。一部は薬局でも買えます。

胃が動いて痛い人向け

ストレスや胃腸炎によって、胃が必要以上に動いてしまうことがあります。胃が強く動くと、痛みを感じてしまいます。

 

そんなときには、胃の動きを鎮めるクスリが有効です。これで、胃の動きが落ち着き、痛みが減少することを期待できます。こちらも薬局で購入できる製品もあります。

消化せずに違和感が出る人向け

三つ目の胃のトラブルは、食べ物がうまく消化されず、胃に違和感を感じることです。

 

このタイプの胃のトラブルには、消化剤が助けになります。消化剤を利用することで、胃に残った食べ物がうまく消化され、違和感が減ることがあります。市販品では割と多いタイプになります。

まとめ

胃の痛みはとても困りものですね。でも原因によって、効くクスリと効かないクスリがあります。とりあえず緊急時には、薬局で自分の症状を相談してクスリを買うことも一つの方法です。

 

でも、本当にキチンと治したいなら、消化器内科での相談がベストです。専門家の診察や検査で、適切なクスリや対処法を教えてくれます。ぜひ相談してみてください。

 

秋は芋煮会のシーズン。胃をいたわりながら、美味しい秋を満喫しましょう!