2021年8月27日 大切なお知らせ
発がん性が疑われているニトロソアミンが、チャンピックス(禁煙治療薬)の一部ロットで検出されました。
発売元では現在チャンピックスの全ロットを検査中であり、出荷が保留されています。
出荷時期が不明なことから、現在当院では禁煙外来を中止しております。
禁煙は、難しいモノです。しかし、3つのコツをつかむと、禁煙が成功しやすくなります。
1)「自分の」禁煙理由をノートに書く
2)タバコが出す脳内麻薬をなくす
3)タバコの記憶と上手につきあう
「自分の」禁煙理由をノートに書く
禁煙外来では「家族に言われたから」という理由のヒトが多いのです。しかし、これではなかなか禁煙に成功しません。
禁煙するのは「自分自身」です。
自分から禁煙したヒトは成功し、長続きします。
禁煙の理由をノートに書いてみましょう。毎日読んで、禁煙して良かったこともノートに書きましょう。成功率が上がります。
タバコが出す脳内麻薬をなくす
ニコチンは「ドパミン」という脳内麻薬を出します。タバコの火を消してニコチンが身体から抜けてくると、ドパミンもすぐに少なくなりイライラするため、またタバコに火をつけてしまいます。
ニコチンでドパミンが出るのは、タバコを吸っている人だけです。
ドパミンによってヒトはタバコの奴隷となり、自由はありません。
1週間だけ、ガマンしましょう。
その1週間でニコチンが身体から抜け、ニコチン不要な身体になります。
記憶と上手につきあう
タバコはしつこい。禁煙1年後でも、吸いたくなります。
これは、タバコの記憶が、繰り返しよみがえるからです。
タバコはもちろん、ライターや灰皿も処分しましょう。見ると思い出します。
吸いたくなったら、水を飲む、深呼吸、散歩など、身体を動かしましょう。タバコの記憶は数分で消えます。
タバコを勧めてくる悪い友達が、周りには必ずいます。彼らはシャットアウト。
宴会は禁煙にとって危険な場所です。断るか、どうしても出席しなければならないときには、禁煙成功者の隣に座り、悪い友達から守ってもらいましょう。
電子タバコの実際
アイコスなどの電子タバコは煙がほとんど出ないため、「クリーン」なイメージがあります。しかし、メーカーは「害がない」とは言っていません。
アセトアルデヒドなど、有害物質が含まれていることが既にわかっています。
それよりも恐いのは、「よくわかっていない」という事です。将来どのような害が出てくるか、わからない。
電子タバコはやめましょう。
禁煙外来の実際
禁煙外来は、5回のスケジュールです。
適応は、1日本数×年数が200以上。
初診から最終診察まで3ヶ月以内に終了する必要があります。
禁煙を成功すると自信が付きます。また、タバコの自動販売機を探す必要がなくなります。
是非チャレンジしてください。