橘医院|山形市西田のクリニック:内科・循環器内科・消化器内科

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  • 医師紹介・連携病院|橘医院 (山形市・内科クリニック)
    理事長あいさつ当院は昭和51年1月に開設して以来、約40年間、内科・循環器内科・消化器内科として地域住民の診療に携わって参りました。山形市内にお住まいの皆さまに支えられ、「評判の良いクリニック」「説明が丁寧なクリニック」としてお声をいただくことも増え、大変ありがたく感じております。平成17年10月に理事長を父から交代しました。同時にクリニックを改築し、医療機器も最新のものを導入いたしました。建物や設備が変わりましても、「地域の皆さまの健康をお守りする」という理念は今も変わりません。当院の特徴は、患者さん一人ひとりに寄り添った高いレベルの総合診療にあります。高血圧・脂質異常症(高コレステロール血症・痛風)といった生活習慣病はもちろん、高尿酸血症・痛風の治療、ピロリ菌の除菌、貧血の治療、高齢者医療まで、幅広く対応いたします。今後も山形市の皆さまに信頼される医療機関として、心を込めて診療にあたらせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。理事長 橘 英忠医師紹介理事長・医師 橘 英忠 山形大学医学部医学科 卒業 山形大学大学院医学研究科 修了 日本内科学会認定総合内科専門医 日本循環器学会認定循環器専門医医師 橘 比奈子 山形大学医学部医学科 卒業 日本消化器内視鏡学会所属連携病院それぞれのサイトが別ウィンドウで開きます。山形大学医学部附属病院山形県立中央病院山形市立病院済生館済生会山形済生病院篠田総合病院至誠堂総合病院独立行政法人 国立病院機構 山形病院医療法人社団清永会 矢吹病院医療機関リンク集それぞれのサイトが別ウィンドウで開きます。永井医院(山形県最上町)にとうべ内科(山形市)嶋北内科脳神経外科クリニックプライバシーポリシー当院では個人情報を、以下の目的で利用しています。・当院や連携先での医療サービスの利用・患者さんや家族への病状説明等での利用・診療費請求事務のための利用・当院の管理運営業務に関する利用・企業などから委託を受けて行う健康診断等での利用・医師賠償責任などでの利用・当サイトにおける、ユーザー属性とインタレストカテゴリーに関するグーグルアナリティクスレポート機能を使った、コンテンツ作成とサービス向上(グーグルアナリティックスはcookieを使用しています、なおグーグルアナリティクスによるディスプレイ広告のトラッキングを無効化する場合は下記ページを参照してください)http://www.google.com/settings/ads(グーグルのサイト)
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  • 鉄欠乏性貧血|橘医院 (山形市・内科クリニック)
    日本人女性の10人に1人は貧血であり、月経のある女性に絞ると、なんと5人に1人が貧血と言われています。貧血のうち、最も多いのが鉄欠乏性貧血です。めまいや疲れやすさがみられます。貧血でしょうか?貧血の症状として、たちくらみ、ふらつき、疲れやすさは、良くみられます。人によっては、頭痛もみられます。特に月経のある女性は、鉄欠乏性貧血の可能性があります。他にめまいや疲れが見られる病気としては、・甲状腺の病気・いわゆる「めまい症」・心臓病・肺の病気・肝臓病・腎臓病などがあります。心臓病については、こちらをご覧ください。→循環器内科ダイエットをしている人では、鉄分をはじめとする栄養のバランスが悪くなり、貧血とともにめまいや疲れが見られることもあります。めまいや疲れやすさを感じたら、原因を調べる必要があります。一度受診して下さい。月経の時にふらつきます。貧血でしょうか?月経時には血液が失われるため、2つの貧血になりやすいです。いずれもふらつきを起こすため、予防が必要です。通常の貧血こちらはヘモグロビンの量が低下して、起こります。鉄欠乏性貧血の事がほとんどであり、普段から鉄分の多い食事を摂ることが大切です。脳貧血こちらは脱水や神経反射のため、脳に血液が届きにくくなって起こります。予防には、意識してゆっくり立ち上がることや、食事や水分をきちんと摂ることが大切です。いずれにせよ、通常であれば内科を、経血量(けいけつりょう)が多い時には婦人科を受診することを、オススメします。鉄剤を飲むと、ムカムカします。鉄剤の代表的な副作用がむかつきで、全体の20%くらいに見られます。治療に影響が出るため、対応が必要です。具体的には、・食事中に飲む・寝る前に飲む・鉄含有量の少ない錠剤を選ぶ等があります。むかつきがひどくて、どうしても鉄剤を飲めない場合は、鉄の注射薬を使います。週1回程度来院してもらい、注射します。鉄剤でムカムカしても様々な方法があるので、通院は自己判断で中止せず、主治医と相談してください。貧血ってどれくらいから?貧血は、血液中のヘモグロビン値で判定します。基準は医療機関ごとに多少違いますが、男性では13g/dL、女性では11g/dLを下回ると、貧血となります。ただ、貧血による症状が出てくるのは、多くの場合8g/dLを下回るようになってからです。またヘモグロビン値が正常でも、既に鉄分が不足している場合もあります。貧血に良いと聞きましたが、レバーは食べられません。レバーは食材の中で、最も鉄分を多く含んでいます。ただ、どうしてもクセがあるため、苦手な方も多いでしょう。レバー以外に鉄分を含む食材には、以下のモノがあります。ヘム鉄・赤身の肉(牛肉など)・赤身の魚(マグロ・かつおなど)・牡蛎非ヘム鉄・小松菜・ほうれん草・そら豆・大豆製品一般的に、ヘム鉄の方が非ヘム鉄より吸収が良いと言われています。しかし、最近ではヘム鉄、非ヘム鉄をあえて区別せず、必要な鉄分を摂ることが大切と考えられています。上のような食材を、積極的に取り入れてみてください。鉄の吸収率を上げるため、鉄分の多い野菜にビタミンCを含むドレッシングをかけたり、コーヒーや緑茶を控える事も有効です。クスリはイヤなので、サプリを飲んでいます。日本で発売されている鉄のサプリメントは、ほとんどが1日量10mg以下です。処方される鉄剤は、1日量が100〜200mgです。圧倒的に量に違いがあります。治療には、診療所などで処方される鉄剤が最適です。サプリや鉄剤で、まれですが、体内の鉄分が多くなりすぎることがあります。特に海外のサプリは鉄含有量が多いので、要注意です。定期的な採血を行い、貧血の改善具合、鉄の補充具合を確認しましょう。鉄剤はどのくらいの期間飲むの?多くの場合、6〜12ヶ月です。鉄剤を飲み始めると、通常1ヶ月くらいで貧血は良くなります。しかしそこで鉄剤をやめると、またあっという間に貧血になります。貧血が良くなっても、身体に鉄分を貯める必要があります。鉄分が貯まって初めて、貧血になりにくい身体となります。血液検査で調べますが、多くの場合鉄分が貯まるまで6〜12ヶ月かかります。十分貯まったら、内服終了となります。貧血は治らないの?鉄欠乏性貧血は多くの場合・経血量(けいけつりょう)が多い・食事で十分な鉄分を摂れていないという事が原因です。まずは月経の状態を確認し、食事のバランスが偏っていないか、確認してください。生活習慣を改善しても、貧血になる人もいます。そのような方は、貧血になったら、6〜12ヶ月程度通院してもらっています。閉経を迎えると、貧血になることはぐっと少なくなるため、そこまでガンバるよう、お話ししています。また、貧血を起こす病気には鉄欠乏以外に・白血病などの血液病・ビタミンB12不足・胃がんや大腸がん・腎臓病など、さまざまあります。実際、胃がんや大腸がんが見つかることも、良くあります。胃がん・大腸がんについては、こちらをご覧ください。→消化器内科まれにヘリコバクターピロリ菌が原因で貧血になっている人もいます。その場合には、除菌も考慮します。ピロリ菌については、こちらをご覧ください。→ピロリ菌とはなんですか?貧血が見られたら、診療所で調べてもらう事を、オススメします。
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  • 頭痛について|橘医院 (山形市・内科クリニック)
    頭痛について頭痛は、命に関わるものから軽症のものまで、様々です。軽症のものでも日常生活に支障が出ることもあるため、適切な診断と治療が必要な場合が多くみられます。対応を急ぐ頭痛●突然「ガーン」と殴られたような頭痛●時間とともに痛みが強くなり、5分以内に最大となる頭痛●今までの人生の中で、最悪の頭痛●頭痛と同時に麻痺が出たり、ろれつが回らない時くも膜下出血や脳卒中の可能性がありますので、すぐに脳神経外科のある大きな病院での診療が必要です。場合によっては救急車を呼んでください。上記以外で、頭痛でお困りの方はどうぞお気軽にご相談ください。なお、交通事故、外傷などによる頭痛は専門性が高いため、整形外科や脳神経外科を受診してください。頭痛専門医のいる山形市内の開業医はこちらです。嶋北内科脳神経外科クリニック頭痛診療をご希望の方へ頭痛の問診には時間がかかります。午前外来は患者さんの数が多く、頭痛についての問診が十分出来ないことがあります。予約は不要ですが、午後外来の早めの時間に来院していただけますと、助かります。片頭痛(偏頭痛)慢性頭痛のなかでは二番目に多いのですが、受診する人数は最も多い頭痛です。一般住民の中で、男性の4〜6%、女性の12〜14%の人が片頭痛を持っているといわれています。頭痛のため日常生活ができなくなる事もありがながら、なかなか他の人に痛さを理解してもらえず、つらい思いをすることも多いです。以下のような特徴があります。最近は効果の高い薬もありますので、一度受診なさることをお勧めします。 1)女性に多い(もちろん男性もいます) 2)親も片頭痛のことが多い 3)思春期頃から発病する事が多い 4)「ズキン、ズキン」「ドクン、ドクン」と、脈打つように響く 5)頭痛の最中は、臭い、まぶしい光、鋭い音が苦手 6)吐き気を伴う事が多い 7)女性の場合、月経周期に一致することがある月経にまつわる片頭痛月経の直前や排卵後には、エストロゲンという女性ホルモンが低下します。そのため片頭痛が起こる人がいます。月経周期と関係するような片頭痛の時には、月経痛や更年期障害で使う漢方薬が効果的な場合があります。妊娠中・授乳中の片頭痛多くの人では、妊娠中は片頭痛がなくなるか、軽くなります。しかし妊娠中にもひどい片頭痛がみられることがあり、その時には治療薬を注意して選ぶ必要があります。妊娠中の片頭痛には、アセトアミノフェンが良く使われます。また漢方薬を使うこともあります。それでも治まらないときには、スマトリプタン(商品名イミグラン)が使われます。授乳中も、アセトアミノフェンやスマトリプタンを使うことが多いのですが、スマトリプタンを使ったときには、その後12時間は授乳を避ける必要があります。いずれにせよ、診察を受けて相談して下さい。なお、妊娠中・授乳中のクスリに関する情報は、「妊娠と薬情報センター」にわかりやすく載っています。→妊娠と薬情報センター片頭痛の治療片頭痛は飲み薬や点鼻薬で対応することがほとんどです。一部注射薬で対応することもあります。痛み止め(非ステロイド性消炎鎮痛剤)多くの人はイブやバファリンなどの市販の痛み止めや、医院からもらったクスリを使うと思います。1ヶ月に数回程度の頭痛で、痛み止めで治まるようなら、問題ありません。しかし市販の痛み止めが効かないとき、あるいは何回も使わなければならないときは、問題になります。片頭痛用の頭痛薬(トリプタン製剤)通常の痛み止めは炎症(腫れ)を押さえて「痛みを感じにくくするクスリ」です。つまり、片頭痛が治まるのを待っているわけです。それに対して「トリプタン製剤」と呼ばれる片頭痛用のクスリは、片頭痛の原因そのものに働いて、痛みを鎮めます。とても良い薬ですが、現在5種類のクスリがあり、どのクスリが本人に合うか、試してみる必要があります。血圧が高い方は、しっかりと血圧を下げてから使う必要があります。また特殊な片頭痛には使えないため、病院や診療所で診察を受けて、処方となります。予防薬頭痛薬を使う回数が増えてきた・効かなくなった、または、頭痛の症状が強いときには、片頭痛の予防薬を考えます。なかなか片頭痛をゼロにすることは出来ないのですが、回数を減らしたり、症状を軽くしたり出来るようになることが多いです。様々なタイプの予防薬がありますので、片頭痛がひどいときにはご相談下さい。吐き気に対する治療片頭痛は多くの場合、吐き気を伴います。これは気持ち悪さとともに、痛み止めの効きを悪くする大きな原因となります。吐き気止めを早めに用いると、気持ち悪さが軽減できるとともに、痛み止めの効きを正常化します。薬以外の治療法周りの状況が許せば、数時間寝てしまうのが良い治療法となります。普段から片頭痛を起こしにくくするためには、まず規則正しい生活を心がけましょう。寝不足、週末の寝だめは、いずれも片頭痛を起こしやすくします。日常生活でストレスがかかると片頭痛は起きやすくなるため、上手にストレスを解消する方法を見つけて下さい。また、自分の頭痛がどのようなきっかけで起こるのかを知ることも、大切です。頭痛ダイアリーを利用して普段の生活を振り返ることを、お勧めします。→日本頭痛学会・頭痛ダイアリー(PDF書類なので印刷が必要です)なお、スマホのアプリでも、頭痛経過を記録できるものが出ています。緊張型頭痛慢性頭痛の中で最多で、いわゆる「ふつうの頭痛」と表現されることが多いものです。片頭痛と異なり「ギュー」と持続的な痛みがみられます。肩や首筋のコリを伴う方が多く、風呂で温まると楽になることも特徴です。精神的ストレスなども、原因となることがあります。治療としてはまず、肩のこりをほぐす「頭痛体操」を、お勧めしています。内科的な治療としては、痛み止め、筋肉の緊張を和らげる飲み薬や、シップを用います。群発頭痛「人類最悪の痛み」といわれる激痛が特徴です。「痛みで死ぬかと思った」と話す患者さんもいます。男性で高身長な方に多く、左右どちらかの目のあたりに痛みがあり、痛い側で目の充血、涙、鼻水を伴うことがあります。激痛のためじっとしていられず、動き回るのも特徴です。効果の高い薬がありますので、受診なさることをお勧めします。なお、群発頭痛に似ている、別の頭痛もあり、治療法が異なります。薬剤乱用頭痛薬物乱用頭痛とは、片頭痛などのために飲んでいた頭痛薬の量が多くなり、結果的に頭痛がひどくなる状態です。片頭痛などは大変つらい頭痛であり、痛くなり始めると、頭痛の不安から、どうしても早め早めに頭痛薬を飲んでしまう傾向があります。その結果、頭痛薬の量が増えて、薬による新たな頭痛がみられ、それを押さえるためにまた頭痛薬を飲む、という悪循環に陥ることがあります。薬剤乱用頭痛は市販薬で起こりやすいという特徴があります。このような頭痛の場合は、予防薬と薬剤乱用になりにくい頭痛薬の組み合わせで治療することが多いです。是非受診してください。その他の頭痛人数は少ないながら、次のような頭痛もあります。頭部神経痛皮膚の表面を一瞬電気が走るような、「ズキー」とした痛みが特徴です。耳の後ろのあたりによくみられ、一度起こると繰り返すため、非常に不快です。くも膜下出血などを心配し、来院する方もいます。治療は痛み止めのほか、ある種のビタミン剤が効くことがあります。帯状疱疹神経に沿って水ぶくれができ、とても痛い皮膚の病気です。頭皮にみられると、頭痛となって現れます。帯状疱疹の治療が頭痛の治療となりますので、痛い部分に「ブツブツ」が出たときは、なるべく早く皮膚科などを受診してください。我慢していると、あとあと長く痛みが残ることがあります。低髄圧性頭痛暑いなかで作業した後など、脱水状態から起こる頭痛です。また、頭を打ってしばらく後にみられることもあります。脳を支えている髄液の圧力が下がり、「ズキズキ」とした痛みがみられます。横になると頭痛が減少し、起きあがると悪くなる、という特徴があります。治療は水分補給です。熱中症対策を行うことが、結果的にこの頭痛の予防になります。二次性頭痛かぜ、副鼻腔炎(蓄膿症)、脳腫瘍、脳卒中、緑内障などでも頭痛を認めることがあります。また、おたふく風邪などでも、髄膜炎から頭痛を認めることがあります。頭痛が続いている場合、一度脳CTや脳MRIをお勧めしています。特殊な状況下での頭痛きついゴーグルをはめた後の頭痛や、アイスクリーム頭痛(寒冷刺激)、ひげそりによる頭痛、性行為(セックス)に伴う頭痛などが有名です。
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  • 認知症とは|橘医院 (山形市・内科クリニック)
    認知症とは認知症は、脳の病気です。脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなった結果、認知症が発病します。そして患者さんは生活に支障が出るようになり、病状が時間とともに進行します。認知症は加齢による「物忘れ」と異なり、年をとると誰でもなる、という訳ではありません。代表的な認知症として、以下のものがあります。  1)アルツハイマー型認知症  2)脳血管性認知症  3)レビー小体型認知症  4)前頭側頭型認知症(ピック病) 詳しくは、以下のリンクを参考にしてください。 →公益財団法人長寿科学振興財団「健康長寿ネット」:認知症ここでは、最も患者数の多い、アルツハイマー型認知症について説明します。●物忘れと認知症の違い年齢に伴う物忘れ A:出来事の一部を忘れる B:憶えているが思い出せない C:ヒントで思い出せることがある D:年を重ねても進行しにくい E:物忘れのみで生活に支障がない認知症 a:出来事のすべてを忘れる b:思い出せないというより憶えていない c:ヒントをもらっても思い出せない d:年を重ねると進行する e:物忘れなどにより生活に支障が出る●認知症の経過認知症も他の生活習慣病と同様に、早期発見、早期治療が大切です。この病気に対する正しい理解、適切な対応、上手な介護を早期から行うことにより、認知症の進行を遅らせたり、症状の安定を図ることが出来ます。認知症の薬は、認知症を「治す」事は出来ません。しかし薬は、病状の進行を遅らせたり、認知症患者さんの意欲や関心の低下、不安、イライラ、興奮などを改善させ、患者さんと家族に安定と安らぎをもたらします。●認知症患者さんの不安認知症患者さんは、常に不安の中にいます。次ような場面を想像してみてください。「あなたが眠りから覚めると、自分の知らない部屋にいます。その部屋には窓も時計もなく、周りにいるのも知らない人たちです。」かなり不安になるのではないでしょうか。認知症患者さんは、程度の差はあれ、日常でこの不安を常に抱えています。●認知症の症状 初期には、以下のような症状が出てきます。  1)仕舞い忘れ、置き忘れが目立つようになる  2)同じ事を繰り返し言う、訊いてくる  3)薬の飲み忘れが目立つ  4)昔のことは良く覚えているが、新しいことが覚えられない  5)新しいことから忘れてゆく  6)つり銭の計算が出来ない  7)趣味などをやらなくなる 病気が進行すると、以下のような認知症の症状が、はっきりしてきます。  1)人、時間、場所がわからなくなる(見当識障害)  2)家電や道具の使い方がわからなくなる  3)食事など自分がしたことを忘れてしまう  4)相手の言っていることを理解できなくなる  5)家族に対し、お金や物を盗んだと主張する(物盗られ妄想)  6)徘徊する、落ち着かない  7)夜中に起きて騒ぐ(夜間せん妄) など●認知症患者さんの特徴認知症患者さんは、脳の働きは低下しますが「心」は残っています。そのため何か本人にとって嫌なことがあると、自尊心を守るため、感情的に反応してしまいます。具体的には、家族が認知症患者さんの言動を否定したり、怒ったり、注意すると、患者さんは家族に対して、キツイ言葉を返したり、激怒したり、場合によっては暴力をふるうことがあります。 このような、周辺の人との関わりの中で起きてくる認知症の症状を、「周辺症状」といいます。この「周辺症状」が、認知症患者さんの介護を困難にし、患者さんも家族も、困ってしまいます。認知症患者さんに対応するときにはまず、大切な5つのポイントを示します。●「認知症は病気である」と、家族全員が意識を共有する認知症は年のせい、周辺症状は元々の性格のため、などの「誤解」があると、患者さんに対して、家族の怒りや不快感が生まれやすくなります。●家族だけで抱え込まない周りに助けを求めましょう。ケアマネージャーさんに相談しましょう。弱音を吐きましょう。認知症は「恥」ではありません。認知症になったのは、誰の性でもありません。周辺症状に家族だけで対応すると、遅かれ早かれ、介護体制は崩壊します。●「正しい」対応法は1つだけではない「こうしなければダメ」というものはありません。少しでも家族と認知症患者さんが穏やかに過ごせる方法こそ、「正しい」対応法です。●認知症について正しい知識・特徴を知る周辺症状である被害的、攻撃的、妄想的言動は、認知症という「病気」が言わせています。認知症についての知識を増やしてゆくと、家族が介護でイライラする事が少なくなります。その結果、患者さんの周辺症状が和らいできます。●3つの「ない」を実行するこれは周辺症状のページで示します。家族の思い・対応と認知症患者さんの感じ方のズレ家族が良かれと思って行ったことが、かえって認知症患者さんを追いつめていることもあります。以下を参考にしてください。家族の思い・対応 A:ちゃんとして欲しいので、励ます B:無視する・叱る・なじる C:認知症の人は、わからない人 D:わからないから、させない・やらせない認知症患者さんの感じ方 a:叱られている・怒られている b:いじめられている c:家庭内孤立・孤独 d:役割・居場所の喪失
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  • 認知症の周辺症状|橘医院 (山形市・内科クリニック)
    代表的な周辺症状と対応このページでは、主にアルツハイマー型認知症でみられる周辺症状(困った症状)と、その対応について解説していきます。●病院・診療所に行こうとしないこれは周辺症状ではないのですが、家族が最も困る現象の一つです。初期の認知症患者さんは、何となく「自分は認知症なのではないか」と感じ、不安になっています。その状態で家族から「認知症でないか、診てもらいましょう」と言われると、患者さんは不安が高じ、バカにされたように感じ、防衛反応から激しい拒否を示すことがあります。●病院・診療所に誘導するには一度話がこじれると、家族だけで病院・診療所に患者さん本人を連れて行くのは「ほぼ無理」です。ここはプロの助けを借りましょう。かかりつけ医がいれば、はじめ家族だけ受診し、どうやって認知症診療に結びつけるか、相談してみましょう。医師は「血圧が高いので、脳卒中の検査をしましょう」など、本人の持病を元に、脳の検査すすめることもあります。かかりつけ医がいない場合、地域包括支援センターに相談してみましょう。●物盗られ妄想認知症患者さんが、自分の大切な物やお金、財布などを、「家族が盗んだ」と言い、非難する言動です。患者さんは大切な物をタンスなどにしまうのですが、認知症のため、しまった場所を忘れてしまいます。そのため、いくらお金、財布を探しても見つかりません。本人(認知症患者さん)は自尊心のため「大切な物を無くした」とは思えず、ぱっと「家族が盗んだ」という妄想が浮かんだとき、それを妄想ではなく「事実」と思い込んでしまいます。盗んだ犯人にされるのは、多くの場合、本人を一番世話している家族(お嫁さんなど)です。ただ、本人は、目の前にいる人と「盗まれた」という妄想を結びつけているだけです。特別な感情があって、目の前の家族を悪者にしているわけではありません。また、家族を攻撃するのはまずいという判断も、認知症のため出来ません。そして、犯人扱いされた家族がとても悩んでしまいます。患者さんにとっては「盗まれた」ことが、頭の中では事実となっています。家族中で「盗んでいない」と否定しても、認知症患者さんは「家族みんなで私を嘘つき呼ばわりする」と、怒ったり、興奮するだけで、問題は解決しません。●物盗られ妄想への対応物盗られ妄想では、犯人にされた家族がとても傷つき、精神的に参ってしまいます。そのままにしておくと、必ず介護体制が崩壊します。まずは他の家族で、非難された家族をケアしましょう。場合によっては認知症患者さんと非難された家族を、一時的に離す必要があります。患者さんは「自分が受け入れられない」と感じた時、防衛反応として興奮したり、怒ったりします。また家族が妄想に同調しても、患者さんは物盗られ妄想を信じ込んでしまいます。従って、家族が冷静な状態なら、認知症患者さんの言い分を、否定も肯定もせず対応しましょう。具体的には、「(大切なモノが)なくなったんだ、不思議だねぇ」、「(お嫁さんなどが)盗んだと思っているんだ、それは心配だよねぇ」などと声をかけられれば、理想です。また、「一緒に探しましょう」と言って、認知症患者さん本人にお金や財布を見つけてもらう手もあります。いずれにせよ、物盗られ妄想は繰り返しますので、ケアマネージャー、かかりつけ医に相談しましょう。●徘徊とその対応徘徊の原因は多岐にわたります。1)自宅の部屋の配置がわからなくなり、うろうろする部屋に絵を描いてぶら下げておく(トイレにはトイレの絵)と、患者さんの助けになります。2)買い物や散歩に行って、迷子になってしまう「外出中の無事を祈る、大切なお守りです」といって大き目のお守り袋に入れた携帯電話やGPS装置を持たせる。衣服に名前と住所を書いた名札を縫いつけておく(本人に見えないよう、内ポケットのあたりが良いです)。このように迷子になっても大丈夫なようにしておくと、いざという時に助かります。3)家族とのコミュニケーションがうまくいっておらず、自宅が患者さんの居場所ではないと感じ、出て行く認知症患者さんは、時間、今いる場所、周りにいる人がわからなくなってくるため、常に「自分の居場所はあるのか?」と不安を抱えています。この特徴をわかった上で、患者さんを受け入れる家族の工夫が必要です。4)以前住んでいた家が「自宅」として患者さんの頭にあるため、今いるところを「自宅」と認識できず、出て行く5)夕方に周りが暗くなると、不安感からせん妄状態(一時的な判断力低下)となり、「自宅に帰る」とか「会社に行く」と外に出て行く(夕暮れ症候群)患者さんに「ここがあなたの家です」といくら家族が説明しても、納得させることは困難です。患者さんが外に出ないようにするには、出て行く直前にお茶に誘って、出たがっていた気持ちを忘れさせる手があります。ただ、患者さんの外出欲求は、かなり強いものです。そのため「徘徊させない」ようにすると、患者さん、家族ともに、かなりのストレスがかかります。それよりは、いかに「安全な徘徊」をしてもらうかを考えた方が、現実的です。具体的には「家(会社)に送ってゆきましょう」と家族が一緒に外を歩き、タイミングを見計らって「花がきれいですね」と気をそらせます。患者さんが花に気を取られて散歩のことを忘れたすきに自宅に連れて行くと、上手く誘導にのって帰宅してくれることがあります。このように実際歩くことで、患者さんの欲求を解消させると、お互いにストレスがたまりにくくなります。玄関が開くとアラームが鳴るようにしておき、出て行ったことがわかるようにすると、家族は早く行動できます。 山形市では平成26年5月から、「おかえり・見守り事前登録」という制度がスタートしました。あらかじめ徘徊する可能性のある認知症患者さんを登録することにより、いざ行方不明となった時、山形警察署と山形市役所の連携により、捜索してもらえます。登録を希望される方は、お近くの地域包括支援センターか、山形市役所 山形市長寿支援課(電話 023-641-1212 内線 564・565)までご連絡下さい。●風呂に入らない認知症患者さんは高齢の方が多く、嗅覚は鈍感になっているため、体臭が気にならなくなります。また風呂で行う手順(服を脱ぐ、風呂につかる、タオルにせっけんをつけて身体を洗う、シャンプーで髪を洗う、風呂上がりに服を着る、など)を行うことが認知症のため難しく、面倒になります。家族が患者さんを入浴させようとしても、患者さんは家族の顔がわからなくなってしまっていて、「知らない人から服を脱がされる」と感じて抵抗することもあります。このような原因のため、患者さんは風呂に入らなくなります。●風呂に入らない時の対応入浴剤を入れて風呂に興味を持たせる、「♪服脱いで、まずお湯かけて、風呂に入るぞ、ホイホイホイ♪」と節を付けて誘導し、楽しい雰囲気で入浴を手伝う、などの方法があります。洗髪時に顔にお湯がかかることを嫌がる場合は、シャンプーハットを使うと良いでしょう。夜は周りが暗くなり、認知症患者さんの不安が増大するため、日中、明るい内に風呂に入ってもらうと抵抗は少なくなります。デイサービスを利用できる場合は、そちらで入浴をお願いするとよいでしょう。●家族に暴言を吐く患者さんは、家族が思いやりの心で行った注意・指導の、「思いやり」の部分が、認知症のため読み取れなくなっています。その代わり、家族のキツイ言動や表情を、そのまま「本人への攻撃」と認識して、自己防衛のために家族を攻撃します。一方他人は、患者さん本人へ優しく対応することが多いため、本人は攻撃されたと感じず、優しく応じます。また患者さんは感情を抑えることが難しくなるため(これも認知症の症状)、ちょっとしたことで声を荒らげる事もあります。●暴言への対応認知症患者さんが興奮し暴言を吐いたら、落ち着かせることがまず大切です。他の家族や第三者などに間に入ってもらったり、暴言を吐かれた家族が一旦その場を離れたりして、患者さんに冷静になってもらいましょう。その上でまず、かゆみや便秘などの機嫌が悪くなる原因がないか、考えましょう。かゆみ、便秘を、認知症患者さんは上手く伝えることが出来ません。このような原因がなければ、患者さんへの話し方を今後どうしたら良いか、具体的に家族間で考えてみましょう。その際、ケアマネージャーに同席してもらうと、プロのアドバイスがもらえます。腑に落ちないとは思いますが、家族の方で認知症患者さんへの対応を変えることが、現実的です。患者さんの暴言の程度が著しい場合は、薬を用いる方が良い場合がありますので、かかりつけ医に相談してください。●あること無いことを語る (作話)認知症患者さん本人は、過去のことを「まだら」に覚えています。しかしすべてを覚えてはいないため、その途中の忘れたところを、うまい具合につなげて話します。これは患者さんが自尊心から、「忘れた」と言えないことで起こる行為です。また患者さんは、認知症のために妄想と現実の境界があいまいになり、あることないことを作って話すこともあります。いずれも患者さんは、悪意をもって話しているわけではありません。しかし作話には家族の悪口が含まれる事が多く、家族にとってかなりストレスとなります。●作話への対応内容が軽ければ「ふーん、そうなんだ」と、否定も肯定もせず、あいまいに対応してみましょう。作話の内容を肯定すると、患者さんはますます作話を「現実」と信じ込んでしまいます。また家族が作話の内容を否定すると、認知症患者さん本人の頭の中の「正しい」ストーリーを否定することになるため、怒り出します。患者さんが家族の悪口を近所に言いふらしているときには、隣人に認知症患者さんの病気のこと、作話のこと、その対応法などについて、あらかじめ話しておくと良いでしょう。3つの「ない」を実行してみる以上の対応法をふまえて、認知症患者さんと接するとき、3つの「ない」を実行してみてください。●(むやみに)叱らない●(早く早くと)せかさない●(家族から)遠ざけないこれを行うのは、家族にとって大変だと思います。しかし3つの「ない」が実行できると、患者さんは落ち着いてきます。その結果、家族も介護がラクになってきます。認知症患者さんの介護は大変です。患者さんが徘徊したり、風呂に入らなかったりすると、「どうして家族の言うことを聞いてくれないのだろう」とイライラすると思います。また作話や物盗られ妄想では、家族がついカッとして、患者さんと言い争う事もあるでしょう。家族も人間ですから、それは仕方のない事です。しかし患者さんも、認知症という「病気」にかかっています。介護でストレスがたまったときには、話をケアマネージャーさんなどに聞いてもらい、まずは気持ちを整理してください。そして、我々医療従事者もふくめ、認知症患者さんとどう関わってゆくと良いか、いっしょに考えましょう。なお、認知症の方の介護などについて、こちらのサイトにわかりやすく書かれてあります。→認知症の人と家族の会
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  • 慢性腎臓病(CKD)とは?|橘医院 (山形市・内科クリニック)
    腎臓は様々な原因で悪くなりますが、2000年代に入って慢性腎臓病(CKD)として、考え方や治療法がまとめられてきました。慢性腎臓病(CKD)とは「何らかの腎障害が3ヶ月以上持続する場合」と定義されていて、蛋白尿や腎機能異常(eGFRの測定)により診断されます。慢性腎臓病が進行すると尿が作られなくなり、最悪の場合、透析治療が必要になります。早期発見、早期治療が重要です。しかし厄介なことに、自覚症状はほとんどありません。そのため健康診断を受けることが、とても重要になります。今回は、検診で尿たんぱくやeGFRをチェックされたときのポイントを解説します。尿蛋白腎臓に何らかの異常が起こると、自覚症状はなくとも尿に蛋白が出てくることがあります。尿検査は慢性腎臓病早期発見のために、とても大切な検査です。正常は陰性(−)です。弱陽性(±)は生活習慣の改善を心がけ、2年連続して(±)なら医療機関を受診することが勧められています。陽性(+)以上なら、すぐに受診することが大切です。eGFReGFRとは血液検査のデータで、腎臓の能力を示した値です。eGFRが低くなると老廃物が尿へ排泄されず、さまざまな不調が出てきます。正常は60以上です。45〜59のヒトは一度医療機関で診てもらいましょう。44以下のヒトは、かなり腎臓が悪くなっています。すぐに医療機関を受診しましょう。検診で腎臓をチェックされたら?腎機能低下で受診したときには、まず重症度を調べます。より重症な人は、腎臓専門医へと紹介します。治療の目標の一番目は、もちろん腎臓の悪化を食い止めることです。二番目は、心臓病の予防です。「腎臓で引っかかったのに、なぜ心臓病?」とギモンに思う方も多いでしょう。実は腎臓が悪くなると、心臓病が起こりやすくなるのです。第一の目標:慢性腎臓病の悪化を食い止める基本は減塩、運動、充分な睡眠、充分な飲水などの生活習慣の改善です。近年は夏に猛暑となりやすく、汗をかくことが多くなりました。意識して水分を摂ることが、腎臓を守るために重要です。お薬ではSGLT-2阻害薬が、蛋白尿を伴った慢性腎臓病に使われることが増えてきました。SGLT-2阻害薬はもともと糖尿病の薬ですが、高い腎臓保護効果も併せ持ちます。第二の目標:心臓病を予防する慢性腎臓病では動脈硬化が強くなり、狭心症・心筋梗塞が起きやすくなります。心臓病の予防で最も大切なのは、血圧とLDLコレステロールを下げることです。特にeGFR 59〜30のヒトは、薬でLDLコレステロールをシッカリ下げることが勧められます。まとめここ数年で慢性腎臓病の治療法は、格段に進歩しました。一旦腎臓が悪くなると、元に戻すことはとても難しいのです。減塩、こまめな水分摂取など、普段の生活習慣を整えて予防することが、とても大切です。あわせて検診を受け、早期発見することも重要です。大切な腎臓を守ることを、是非意識してみてください。慢性腎臓病関連ブログ・秋の健康活動!紅葉狩りで生活習慣病を改善しよう
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  • 秋の寒暖差が危険!脳卒中と心筋梗塞を予防する方法
    (2024年9月17日)皆さん、こんにちは。秋に向かって気温が少しずつ下がり、特に朝晩の冷え込みが強くなってきました。この時期になると、気温差が大きくなるため、体調管理に一層の注意が必要です。今回は、秋に気をつけたい健康リスクについてお話しします。朝晩の寒さと血圧上昇の関係秋が深まると、朝晩の寒さが急激に強まります。特に早朝は、夏とは違い、急な冷え込みを感じることが増えるでしょう。この寒さが原因で、体は血管を収縮させて熱を逃がさないようにします。その結果、血圧が上がりやすくなります。血圧が急上昇すると、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まるため、特に高血圧の方は注意が必要です。気温の変化による影響を受けやすい方は、朝起きた直後の急な動きや、外出時の防寒対策をしっかり行いましょう。脳卒中と心筋梗塞に注意脳卒中や心筋梗塞は、突然発症する恐ろしい病気です。秋の寒さが原因で血圧が上がり、血管に負担がかかることで、これらの病気が起こりやすくなります。脳卒中は、脳内の血管が詰まったり破れたりすることで起こります。初期症状としては、片方の手足が突然しびれたり、言葉がうまく話せなくなったりすることがあります。一方、心筋梗塞は心臓の血管が詰まり、心筋に酸素が行き渡らなくなる病気です。胸の強い痛みや圧迫感、息切れが症状として現れます。これらの症状を感じたら、すぐに救急車を呼ぶことが大切です。特に寒い朝は、突然の体調変化が起こりやすいため、体を冷やさないように注意しましょう。寒暖差に対する対策寒暖差が大きくなる秋は、体温調節が難しくなります。朝は寒くても日中は暖かくなることが多いので、着脱しやすい服装を心がけることがポイントです。また、寝る前に暖かい飲み物を飲むことで、寒い中での血圧の急上昇を防ぐ効果が期待できます。さらに、冷えを感じた時は無理せず、手袋やマフラーなどでしっかり防寒しましょう。特に高齢の方や心臓病、高血圧を持つ方は、寒さが原因で体調を崩しやすいため、室内でも暖かく過ごせる工夫が必要です。運動と食事で健康を維持秋は食欲の秋とも呼ばれ、美味しい食べ物が増える季節です。しかし、暴飲暴食は血圧に悪影響を与えるため、バランスの良い食事を心がけましょう。特に塩分を控えめにすることで、血圧のコントロールがしやすくなります。また、適度な運動も重要です。気温が下がると、外に出るのが億劫になるかもしれません。しかし軽い散歩やストレッチなどの運動を取り入れることで、血流を促進し、寒さによる体への負担を軽減できます。ただし、早朝の寒い時間帯は避け、暖かい時間帯に運動することをおすすめします。まとめ秋は気温差が激しく、体調管理が難しい季節です。特に朝晩の寒さが原因で血圧が上がりやすくなり、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。防寒対策をしっかりと行い、バランスの取れた食事や適度な運動を心がけることで、健康を維持しましょう。もし、異常を感じた場合は、無理せず医療機関に相談することが大切です。これからの季節、皆さんが健康で過ごせるように、日々の体調管理に注意しましょう。
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  • 中高年の体調不良、原因は男性ホルモンの減少かも?
    (2024年4月2日)最近何となく体調が良くない。イライラしやすく、集中力もなくなった。日々診察をしていると、こう訴える中高年の男性が増えていると感じます。これ、もしかしたら「男性更年期障害(LOH症候群)」かもしれません。男性更年期障害更年期障害は女性の問題とされています。しかし中高年男性でも「なんとなく不調」「突然のほてりや発汗」「記憶・集中力の低下」「疲労感・やる気が出ない」「イライラ」など、同じような症状が出てくるコトがあり、「男性更年期障害」と言われるようになりました。男性更年期障害の原因テストステロンという男性ホルモンの減少が原因と言われています。女性ホルモンは45歳〜55歳にかけて急激に下がるのですが、男性ホルモンは年齢と供にゆっくり下がります。ヒトによっては急激にテストステロンが低下し、男性更年期障害の症状が出てくることがあります。男性更年期障害とメタボ肥満男性はテストステロンが減少し、更年期障害を起こしやすいと言われています。原因は増えてしまった内臓脂肪です。またやっかいなことに、テストステロンが減ることで太りやすくもなってしまいます。生活習慣の乱れで体重が増え、男性ホルモンの低下からやる気が出なくなり、動かなくなり、また太る。悪循環に陥ってしまいます。一方、ダイエットで肥満が解消するとテストステロンは上昇し、男性更年期障害は改善してきます。男性更年期障害を疑ったら?まずやって欲しいコトが3つあります。1)睡眠の確保最初にやるべきコトは、睡眠時間を確保すること。テストステロンは睡眠中に多く分泌されるため、睡眠不足で男性ホルモンは低下します。睡眠に悪影響を与えるお酒も、しばらくはガマンしましょう。禁煙も必要です。必要な睡眠時間はヒト様々ですが、7時間は確保したいところです。睡眠不足は太りやすいため、シッカリ寝ることで肥満予防にもなります。2)バランスの良い食事精を付けようと、多くの人が脂質やタンパク質が多い食事をするでしょう。しかし高脂質・高タンパク食では、かえってテストステロンが下がってしまいます。フライドポテト、ハンバーガー、菓子パン、カップ麺、スナック菓子などのジャンクフードも、男性ホルモンにはマイナス。炭水化物、タンパク質、脂質、野菜、果物などを、バランス良く食べることが重要です。3)運動運動は男性更年期障害を改善させます。ただし、週1-2回では不十分。1回40分程度の有酸素運動を週3回以上行う事で、効果が得られます。「男性ホルモンを上げるには筋トレ」のイメージがありますが、少し息が上がる程度のウォーキングやジョギングも、十分効果があります。注意点として、いきなり40分ジョギングを始めると、膝や腰を痛めることにもなります。ゆっくりの散歩を10分程度からはじめ、カラダを慣らし、最終的に早歩きやジョギングにステップアップすると良いでしょう。高血圧や糖尿病などで通院中の方は、かかりつけ医と相談しながら行ってください。生活改善でも良くならなければ?当院では男性更年期障害の診療をしていないため、最寄りの泌尿器科を受診してください。まずはAMSという症状調査票で点数を付け、採血を行って男性ホルモンの値を調べます。テストステロンは日内変動があるため、午前中の採血が推奨されています。治療はテストステロンの投与や生活指導、漢方薬など、個々人により異なります。男性更年期障害とED(勃起不全)について男性更年期障害の代表的な症状がEDです。しかしEDは、高血圧・高脂血症・糖尿病など、血管にダメージを与える病気でも起こります。そのため個々人で、対応は異なってきます。全ての方に勧められるのが、運動です。定期的な運動によりテストステロンは上昇し、血管の状態も改善されるため、適度な運動はED対策としてうってつけです。まとめ年齢を重ねると、病気ではない体調不良が増えてきます。もしかしたら、男性更年期障害かもしれません。男性更年期障害は自分で対応出来るモノも多く、思い当たる点があれば、生活習慣の改善から始めてみてはいかがでしょう。
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  • 「この薬はやめた方が良いよ!」友人の一言には気をつけよう
    (2023年9月13日)「この薬はやめた方が良いよ!」友人の一言には気をつけよう皆さんこんにちは。毎日患者さんを診察していると、さまざまな相談が寄せられます。その中で特に難しい話題が「友人からの医療アドバイス」なんです。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)友人のアドバイスは心からのもの友人や家族から「私がやった治療がすごく良かった!」や「この薬はやめた方が良いよ!」という話を聞いたことはありませんか?週刊誌でも「○○は飲んでダメ!」などの記事があり、それを元に話していることも多いようです。そんなとき、私たちはそのアドバイスを受け入れたくなることが多いですよね。でも、ちょっと待ってください。体は人それぞれ友人や家族は、私たちのことを心から思ってアドバイスをしてくれることは、確かです。しかし、その助言が自分に合っているとは限りません。なぜなら、友人と自分とでは、体の状態や病気の状態が違うからです。例えば、同じ高血圧でも、飲んでいるクスリや原因が違うことがあります。また、薬にはそれぞれ適切な使い方や効果があります。友人は良かったとしても、自分にはそうでないコトもあります。かえって具合が悪くなることも小学校のとき、みんなが同じ靴を履いていると、自分もその靴が欲しくなることがありましたよね。でも、靴のサイズや形が合わなかったら、足が痛くなってしまいます。医療のアドバイスも同じです。友人の助言が自分に合わないと、体に悪影響を及ぼすこともあるのです。かかりつけ医との相談が大切そのため、病気のことや薬のことをは、信頼できるかかりつけ医に相談しましょう。かかりつけ医は、私たちの体のことをよく知っているので、正しいアドバイスをしてくれます。そして、自分の体に合った治療や薬を教えてくれるのです。まとめ最後に、友人や家族からのアドバイスは大切にしましょう。でも、それをそのまま受け入れるのではなく、一度かかりつけ医に相談することをおすすめします。自分の体を大切にし、正しい医療の知識を持つことで、健康な毎日を過ごしましょう。みなさんの健康を心から願っています。
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  • 不眠症の予防|橘医院(山形市・内科)
    不眠の原因は、日中の生活習慣にある事がほとんどです。つまり多くの不眠症は、生活習慣病の一種と言って良いでしょう。患者さんからは「何時間眠れば良いのか?」という質問をよくいただきます。ベストな睡眠時間は個人差が大きく、1つではありません。一般的に年齢が上がると、必要な睡眠時間は少なくなります。そもそも、眠ることが目的ではないなぜ人間は眠るのでしょう?それは、起きている時間を充実するためです。「眠ること」が目的になってしまうと、 「眠れない」事が悩みとなり、あっという間に「不眠症」になってしまいます。多少眠れなくとも、日中の生活に支障なければ、問題ありません。不眠の原因1)体内時計の準備が出来ていない人間は起きてから16時間後(子供は14時間後)に、本格的に眠くなります。早く床についても、なかなか眠れません。2)睡眠物質が貯まっていない起きている間、脳の中には「睡眠物質」が貯まってきます。これが十分貯まっていないと、良い睡眠がとれません。3)深部体温が下がらない。眠るときには、身体の奥の体温が下がります。これが高いままだと寝苦しく、気持ちよく寝入ることが出来ません。4)緊張や心配、ストレスがあるテストの前の日、大切な用事の前の日、普段のストレス、等があると、眠気を感じにくくなります。5)明らかな病気がある風邪をひいたり、腰が痛かったりすると、眠れなくなります。また睡眠時無呼吸症候群、うつ病でも不眠が出てきます。良い睡眠をとる生活習慣良い生活習慣は、不眠症になる前に作り出すことが大切です。不眠症になり日常生活に支障が出てくるようなら、心療内科や精神科などで診てもらうことも、場合によっては必要となります。1)起床時間を一定にする用事で遅く寝ることになっても、同じ時間に起きることが、良い睡眠習慣をもたらします。2)朝起きたら日の光を浴びる窓の近くで過ごす、外に出るなど、朝に太陽の光を浴びる習慣により、体内時計がしっかり働くようになります。3)朝食をバランス良く食べる朝食を摂って胃を動かすことも、体内時計の調整になります。4)昼寝を上手にとり入れる昼食後、午後3時までに30分未満の昼寝をすると、午後の眠気が少なくなります。目を数分間つぶるだけでも、効果があります。5)寝だめをしない休みの日に起きる時間がずれると、翌日に影響します。6)眠くなってから床に入るふとんは寝るところ、と身体に覚えさせましょう。7)日中は活動的に過ごす家でだらだら過ごしていると身体が疲れず、睡眠物質があまり作られません。8)午後3時以降はうたた寝をしないせっかくたまった睡眠物質が、少なくなります。9)寝る前に風呂に入る夜はなるべく湯船につかって、体温を上げましょう。その結果、寝る頃には身体の中の熱を放散しやすくなり、寝付きが良くなります。10)寝る前1〜2時間は、スマホやテレビを見ないようにするスマホ、テレビは脳に刺激を与えるため、寝る前に見ると眠気を感じにくくなります。11)寝る前に暗い部屋で過ごす光の刺激がなくなることで、眠気を引き寄せます。12)夕方以降はコーヒーや緑茶を飲まないカフェインは深い眠りを少なくして、睡眠の質を悪くします。タバコ、寝酒についてニコチンは脳を刺激して、眠りを妨げます。アルコールは、寝付きが良くなる反面、睡眠時間を減らします。両者とも睡眠の質が悪くなるため、快眠のためには避けましょう。禁煙については、こちらをご覧ください。→禁煙成功の3つのコツストレスはどうコントロールする?以下にいくつかの方法を示します。・悩みは1人で抱え込まず、誰かに打ち明ける・完璧主義を捨て、「八分目で良い」と考える・場合によっては目標を下げることも考える・きちんと「自分のための時間」をとり、休む・生活にユーモアを取り入れ、笑って過ごす(笑うことで心が軽くなります)・嫌な経験は客観的に振り返り、対処法を確認して書き出し、その後忘れる・身体を動かして、汗をかく明らかな病気による不眠症についてうつ病、睡眠時無呼吸症候群などが原因で眠れないときは、病気に対する治療が必要です。また不眠状態が続くと、眠れないことに対する不安が強くなり、ますます眠れなくなります。これも専門的な治療が必要です。睡眠薬について睡眠薬には様々な種類がありますが、一時的に記憶障害となる、起きた後もぼーっとする、早く目が覚めてしまう、日中ふらついて転んでしまう、急にやめると眠れなくなる、などの副作用を持つものがあります。自分に合った睡眠薬を見つけるには、専門医を受診することをお勧めします。
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  • ダイエットの大原則|橘医院(山形市・内科)
    「やせる」という意味で使われる、ダイエット。しかし不健康にやせたり、リバウンドしては意味がありません。ダイエット≠やせること =「病気になりにくい生活習慣をつけること」ダイエットの第一歩は、「バランスの良い食事」を、「なるべく三食規則正しく食べる」こと。米や麺類が多い食事、夜遅い食事、野菜の少ない食事は、生活習慣病の元です。・脂質異常症(高コレステロール血症・高脂血症)|橘医院 (山形市・内科クリニック)・脂肪肝について|橘医院 (山形市・内科クリニック)減量は必要ですか?やや太めでも、血糖値やコレステロール値、血圧などが高くなければ、医学的には問題ありません。逆にやせている人でも内臓脂肪が多く、血液データに異常がある人は問題です。減量が必要なら[摂取カロリー]−[消費カロリー]=体重変化これが大原則です。体重を減らすには、「摂取カロリーを減らす」か、「消費カロリーを増やす」しかありません。摂取カロリーを減らすには食べる量を減らすしかありません。問題は何を、どのように減らすかです。要注意食品1)コンビニスイーツ(せんべいも含む)これは「自分へのごほうび」ではなく「体脂肪へのごほうび」。2)缶コーヒー(ブラックを除く)缶コーヒーは「甘好肥」。一缶に角砂糖3個、微糖でも2個入っています。3)ラーメン・うどん・そば山形はラーメン王国。麺類「だけ」ではなく、一緒に肉・魚、野菜を食べましょう。4)アルコール飲むときのつまみが、太るもと。またビール350缶には、角砂糖3個分が入っています。消費カロリーを増やすにはとにかく動くことです。動くことに楽しみを見つけることが、長続きするコツです。1)有酸素運動ウォーキング、ジョギングが代表です。有酸素運動には又、ストレスやうつ状態(軽症の場合)を改善させる効果もあります。でも、有酸素運動だけでは筋肉は付きません。2)筋トレ食事制限に筋トレを追加すると、脂肪をより多く減らせ、リバウンドしにくくなります。軽いところから始めましょう。なお、翌日に筋肉痛の残らない筋トレは、筋トレではありません。階段昇降、スクワット(膝痛に気を付けて)など、軽く息が上がるまでやりましょう。骨粗鬆症の予防にもなります。なお、減量中の筋トレでは筋肉ムキムキにはなりません。3)こまネズミのように動く日常生活のなかで、エスカレーターを使わず階段を使う、上の階のトイレに行く、自分でコピーを取りに行くなど、「無駄な動き」を取り入れることで、消費カロリーを増やせます。減量を行うときのコツ1)目標をはっきりさせる「家族に言われた」「検診で引っかかった」程度の理由では、減量できません。それは所詮「他人事」と思っているから。ブライダルダイエットの成功率が80-90%と高いのは、「自分事」だから。あなたは、「なぜ減量したいのですか」?2)空腹時に脂肪が燃えるまあ、実はそう単純ではないのですが、胃腸のためにも、空腹感を感じてから食べることは大切です。うれしいことに、最も燃えやすいのが内臓脂肪。3)目で食べない甘いもの、好きなモノは、見ただけでつい食べたくなってしまいます。一度目を閉じて、本当におなかがすいているか、からだに聞いてみましょう。4)水を飲む減量中は食事から摂る水分が、不足しがちです。この時期の体調不良も、ある程度は脱水が原因です。水道水で十分。喉が渇いたら、こまめに水分補給を行いましょう。5)なぜリバウンドするのか?それは、「正しいダイエットをしていない」から。間違ったダイエットでは、脂肪とともに筋肉が減って、基礎代謝が下がります。そして食事量を戻したときに、脂肪が増えてしまいます。6)よく寝る睡眠不足によりホルモンバランスは乱れ、食欲が増し、減量が失敗しやすくなります。7)体重を記録する記録することで、客観的に経過を振り返ることが出来ます。8)無理をしない無理して減量しても、続きません。また仕事が忙しい時期に減量を始めても、上手くいきません。無理をしないことも大切です。ヒトの生活パターンは様々です。以上の内容を自分の生活に上手く取り入れて、病気になりにくい身体を作りましょう。
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  • 脳卒中と救急車の呼び方|橘医院(山形市・内科)
    脳卒中はまだまだ日本で多く、寝たきりになる病気の第一位、死亡原因の第三位です。脳卒中になると後遺症のため、日常生活で不自由を感じるようになり、家族の負担が増加します。また認知症になるリスクも高まります。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)脳卒中の種類1)脳梗塞動脈硬化により、脳の血管がつまる病気です。脳卒中の中では最も多く、全体の75%を占めます。2)脳内出血血管が破れ、脳の中に出血する病気です。3)くも膜下出血脳の外側にある「くも膜」の下の血管が破れ、出血する病気です。「バットで頭が殴られたような」頭痛が特徴ですが、ごく軽い頭痛のこともあります。40−50歳代といった、若い人でも起こることがあります。4)一過性脳虚血発作一時的に脳の血管が詰まり、麻痺などが出ますが、すぐに消失する病気です。脳梗塞の前兆ですので、脳卒中と同じ対応が必要です。脳卒中の症状1)麻痺左右どちらかの手足が、動かなくなります。2)呂律が回らない口が動かしづらくなるため、上手く話せなくなります。また、よだれが口の脇からたれてくることもあります。3) 頭痛今までにないくらいひどい頭痛なら、くも膜下出血の可能性があります。4)気を失う意識がなくなったり、急にいびきをかいて、寝てしまったように見えることもあります。脳卒中の治療 なるべく早く(3時間以内)クスリでつまった血管を通したり、脳の状態を悪くしないようにクスリを使ったりします。脳出血やくも膜下出血の時には、場合によって手術も行います。脳卒中を疑ったらすぐに救急車を呼びましょう。具合の悪くなった時刻を、救急隊に教えてください。自家用車やタクシーで病院に行くと時間がかかってしまい、状態が悪くなります。脳卒中は寝ていても治りません。「急にいびきをかいたら、動かしてはダメ」という言い伝えは、昔のものです。ぐずぐずして時間を無駄にすると、その後一生後悔をすることになります。本人は「大丈夫」と病院に行くのを嫌がることがよくありますが、周りの人の判断で、無理にでも救急車を呼びましょう。また、麻痺などが良くなっても、必ず病院にすぐ行ってください。脳卒中の前兆かもしれません。脳卒中の予防1)血圧コントロール病院での血圧が140/90mmHg以上になると、脳卒中になる確率が増えます。現在治療中の人は、治療を継続しましょう。高血圧については、こちらをご覧ください。→高血圧外来2)禁煙タバコは脳卒中を増やし、禁煙はその危険性を下げます。禁煙については、こちらをご覧ください。→禁煙成功の3つのコツ3)定期的な運動運動習慣のある人は、ない人より6割程度脳卒中の危険度が少なくなります。4)健康診断をきちんと受ける脳卒中の危険を高める高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、心房細動(不整脈)を早めに見つけ、早めに治療しましょう。5)サケを控えるサケの量が増えると、脳卒中の危険も増えます。適量は日本酒換算で1合未満です。6)太りすぎの解消太りすぎは、動脈硬化を早く進め、脳卒中の原因となります。脳卒中は一旦起きてしまうと、その後の生活がとても大変になります。おかしいと思ったらすぐに救急車を呼びましょう。また、予防に勝る治療はありません。生活習慣を見直し、脳卒中を起こさないようにすることが大切です。救急車の呼び方119番に電話すると電話口では通信員が、次のように対応します。落ち着いて、ゆっくり話しましょう。
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  • 禁煙成功の3つのコツ|橘医院(山形市・内科)
    2021年8月27日 大切なお知らせ発がん性が疑われているニトロソアミンが、チャンピックス(禁煙治療薬)の一部ロットで検出されました。発売元では現在チャンピックスの全ロットを検査中であり、出荷が保留されています。出荷時期が不明なことから、現在当院では禁煙外来を中止しております。禁煙は、難しいモノです。しかし、3つのコツをつかむと、禁煙が成功しやすくなります。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)1)「自分の」禁煙理由をノートに書く2)タバコが出す脳内麻薬をなくす3)タバコの記憶と上手につきあう「自分の」禁煙理由をノートに書く禁煙外来では「家族に言われたから」という理由のヒトが多いのです。しかし、これではなかなか禁煙に成功しません。禁煙するのは「自分自身」です。自分から禁煙したヒトは成功し、長続きします。禁煙の理由をノートに書いてみましょう。毎日読んで、禁煙して良かったこともノートに書きましょう。成功率が上がります。タバコが出す脳内麻薬をなくすニコチンは「ドパミン」という脳内麻薬を出します。タバコの火を消してニコチンが身体から抜けてくると、ドパミンもすぐに少なくなりイライラするため、またタバコに火をつけてしまいます。ニコチンでドパミンが出るのは、タバコを吸っている人だけです。ドパミンによってヒトはタバコの奴隷となり、自由はありません。1週間だけ、ガマンしましょう。その1週間でニコチンが身体から抜け、ニコチン不要な身体になります。記憶と上手につきあうタバコはしつこい。禁煙1年後でも、吸いたくなります。これは、タバコの記憶が、繰り返しよみがえるからです。タバコはもちろん、ライターや灰皿も処分しましょう。見ると思い出します。吸いたくなったら、水を飲む、深呼吸、散歩など、身体を動かしましょう。タバコの記憶は数分で消えます。タバコを勧めてくる悪い友達が、周りには必ずいます。彼らはシャットアウト。宴会は禁煙にとって危険な場所です。断るか、どうしても出席しなければならないときには、禁煙成功者の隣に座り、悪い友達から守ってもらいましょう。電子タバコの実際アイコスなどの電子タバコは煙がほとんど出ないため、「クリーン」なイメージがあります。しかし、メーカーは「害がない」とは言っていません。アセトアルデヒドなど、有害物質が含まれていることが既にわかっています。それよりも恐いのは、「よくわかっていない」という事です。将来どのような害が出てくるか、わからない。電子タバコはやめましょう。禁煙外来の実際禁煙外来は、5回のスケジュールです。適応は、1日本数×年数が200以上。初診から最終診察まで3ヶ月以内に終了する必要があります。禁煙を成功すると自信が付きます。また、タバコの自動販売機を探す必要がなくなります。是非チャレンジしてください。
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  • 寝たきりにならないために|橘医院(山形市・内科)
    健康寿命と平均寿命の差は男性で約9年、女性で約12年であり、それくらいの期間を寝たきり、もしくは介護が必要な状態で暮らす事になります。この期間をいかに短くするかは、普段の生活習慣にかかっています。65歳以上の介護が必要になった人の主な原因(平成25年)厚生労働省「国民生活基礎調査」全体を見ると、「脳卒中・心臓病」「認知症」「骨折・転倒・関節疾患」の3つで、半分以上の割合を占めています。これらは、生活習慣に気を付けることで、かなり予防できます。1)脳卒中 頭の血管がつまったり(脳梗塞)、破れて出血する(脳出血)病気です。最近では、早く気づいて早く救急車を呼ぶと、後遺症を軽くできる場合があります。脳卒中については、こちらをご覧ください。→脳卒中と救急車の呼び方2)心臓病 心筋梗塞、心不全、不整脈などにより、動くと息切れや胸の苦しみが出るようになります。重症になると、寝たきりや介護が必要な状態になるため、早期発見、早期治療が大切です。心臓病については、こちらをご覧ください。→循環器内科3)認知症 アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などがあります。記憶力が低下し、日常生活に問題が起きてきます。早い段階で治療することで、進行を遅らせることが出来ると言われています。認知症については、こちらをご覧ください。→認知症とは4)関節疾患 関節リウマチが代表です。今は良い治療薬があるため、関節の痛みがみられたら、整形外科で相談しましょう。5)転倒・骨折 転倒により骨折する原因の多くは、骨粗鬆症です。この病気は女性に多く、飲み薬による治療法があるため、整形外科で骨密度を測定して対応すると良いでしょう。フレイルについてフレイルとは活動性が落ちて、身体と心が「弱っている」状態です。70歳台の5人に1人、80歳以上では3人に1人がフレイルといわれています。フレイルのチェック項目1)食欲がなく、やせてきた2)なかなか疲れがとれない3)歩くのが遅くなった  (横断歩道を青信号で渡りきれない)4)力が入らなくなってきた  (ペットボトルのキャップをあけられない)5)出かけるのがおっくうになった 以上のチェック項目に多く当てはまると、フレイルの可能性があります。このフレイルの対策が、寝たきり予防になります。フレイル対策および寝たきりの予防1)持病の治療をしっかり行う 高血圧、糖尿病など、脳卒中、心臓病、認知症につながる持病は、薬を使ってでも治療した方が、寝たきりになる危険がぐっと少なくなります。2)禁煙 タバコは老化を早め、脳卒中、心臓病、認知症、骨粗鬆症の原因になります。またタバコが原因で起こる肺気腫は、フレイルの大きな危険因子です。禁煙については、こちらをご覧ください。→禁煙成功の3つのコツ3)バランスの良い食事と定期的な運動 しっかり食べ、しっかり動くことで、身体は作られます。骨と筋肉を丈夫にして、転倒と骨折の予防を行いましょう。4)外に出て、人と会う 「こころ」が身体を動かします。外に出て人に会うことで、心身とも健やかな状態になり、フレイルの予防につながります。5)健康診断をきちんと受ける 高血圧、心臓病、骨粗鬆症は、早期発見・早期治療が大切です。なお、健診でチェックされたら、必ず診察を受けて下さい。以上を心がけ、健康寿命を延ばしましょう。
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