橘医院|山形市西田のクリニック:内科・循環器内科・消化器内科

検索結果

「 循環器内科 」の検索結果
  • 医師紹介・連携病院|橘医院 (山形市・内科クリニック)
    理事長あいさつ当院は昭和51年1月に開設して以来、約40年間、内科・循環器内科・消化器内科として地域住民の診療に携わって参りました。山形市内にお住まいの皆さまに支えられ、「評判の良いクリニック」「説明が丁寧なクリニック」としてお声をいただくことも増え、大変ありがたく感じております。平成17年10月に理事長を父から交代しました。同時にクリニックを改築し、医療機器も最新のものを導入いたしました。建物や設備が変わりましても、「地域の皆さまの健康をお守りする」という理念は今も変わりません。当院の特徴は、患者さん一人ひとりに寄り添った高いレベルの総合診療にあります。高血圧・脂質異常症(高コレステロール血症・痛風)といった生活習慣病はもちろん、高尿酸血症・痛風の治療、ピロリ菌の除菌、貧血の治療、高齢者医療まで、幅広く対応いたします。今後も山形市の皆さまに信頼される医療機関として、心を込めて診療にあたらせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。理事長 橘 英忠医師紹介理事長・医師 橘 英忠 山形大学医学部医学科 卒業 山形大学大学院医学研究科 修了 日本内科学会認定総合内科専門医 日本循環器学会認定循環器専門医医師 橘 比奈子 山形大学医学部医学科 卒業 日本消化器内視鏡学会所属連携病院それぞれのサイトが別ウィンドウで開きます。山形大学医学部附属病院山形県立中央病院山形市立病院済生館済生会山形済生病院篠田総合病院至誠堂総合病院独立行政法人 国立病院機構 山形病院医療法人社団清永会 矢吹病院医療機関リンク集それぞれのサイトが別ウィンドウで開きます。永井医院(山形県最上町)にとうべ内科(山形市)嶋北内科脳神経外科クリニックプライバシーポリシー当院では個人情報を、以下の目的で利用しています。・当院や連携先での医療サービスの利用・患者さんや家族への病状説明等での利用・診療費請求事務のための利用・当院の管理運営業務に関する利用・企業などから委託を受けて行う健康診断等での利用・医師賠償責任などでの利用・当サイトにおける、ユーザー属性とインタレストカテゴリーに関するグーグルアナリティクスレポート機能を使った、コンテンツ作成とサービス向上(グーグルアナリティックスはcookieを使用しています、なおグーグルアナリティクスによるディスプレイ広告のトラッキングを無効化する場合は下記ページを参照してください)http://www.google.com/settings/ads(グーグルのサイト)
    Read More
  • 循環器内科|橘医院 (山形市・内科クリニック)
    どの様な病気を診るの?心臓、血管(血液の通り道)の病気を診る内科です。心臓の病気のときに見られる自覚症状(自分で感じる具合悪さ)は、胸が重苦しい(胸部不快感)、ドキドキする(動悸)、動いたときに息苦しい(息切れ)、などがあります。高血圧(血圧が高いこと)も、この科で診ます。●自覚症状から考えられる病気息切れ 心不全、狭心症などが考えられます。また肺の病気のこともあります。胸部不快感 狭心症、心筋梗塞などが考えられます。また逆流性食道炎などの消化器疾患のこともあります。代表的な病気●狭心症、心筋梗塞心臓の表面を走る血管(冠動脈)が動脈硬化などによって狭くなると、体を動かしたときに胸部不快感がみられる様になります。これを狭心症といいます。また冠動脈が詰まってしまうと、休んでいてもひどい胸部不快感がみられるようになります。これを心筋梗塞といいます。●不整脈脈の乱れがみられるとき、それらをまとめて不整脈といいます。不整脈にはたくさんの種類があり、12誘導心電図やホルター心電図などで調べます。不整脈の詳しい内容は、こちらをご覧ください。→不整脈外来●弁膜症心臓には4つの部屋がありますが、部屋と部屋の境には扉のようなものがついていて、それを弁といいます。弁の動きが悪くなったり、しまりが悪くなったりする病気をまとめて弁膜症といいます。心エコーなどで調べます。●高血圧症病院や検診などでの血圧が140/90mmHg以上の状態を、高血圧といいます。高血圧の診断は、少なくとも2回以上の異なる機会における、診察室血圧値に基づいて行います。高血圧の詳しい内容は、こちらをご覧ください。→高血圧外来●心不全心筋梗塞、弁膜症、心筋症などのため、心臓の動きが悪くなる病気です。症状は、動いたときの息切れや動悸が代表です。重症になってくると、少し歩いただけで、さらにひどくなると安静にしていても、息切れが見られます。「寝ていたら息苦しくなって、起き上がって座っていたら楽になった」というエピソードがあったら、この病気を強く疑います。循環器検査●12誘導心電図循環器の基本的な検査です。高血圧などによる左室肥大や、不整脈などを調べることが出来ます。古典的な検査ではありますが、様々な心臓の情報を読み取ることが出来、今でも循環器では必須の検査です。●ホルター心電図ICレコーダーに心電図を記録します。不整脈や狭心症が疑われたときに行います。24時間連続で記録できるため、診療所や病院では記録できない、夜間やスポーツ中などの心電図変化がとらえられることがあります。そのため、動悸や胸部不快感の原因を調べるのに有用です。外来で出来ますが、2日連続で同じ時刻に来院していただく必要があり、検査当日は風呂は控えてもらっています。検査を行うには、予約が必要です。●心臓超音波検査心臓の働き(心機能)、血流の様子を調べる検査で、心エコーともよばれます。心不全や心筋梗塞、弁膜症などの診断に有用です。胸部にゼリーを塗って調べるだけなので、食後でも検査を行うことが出来、また痛みもありません。●頚動脈超音波検査首の血管の動脈硬化をみる検査です。脳梗塞と深い関係があるといわれています。実際検査を行ってみると、糖尿病、高コレステロール血症などの動脈硬化が進みやすい人で、異常所見が多く見つかっています。循環器内科関連ブログ・減塩でつまずいた方必見!高血圧に良い食材とは?・薬を使わずに血圧を下げる方法:生活習慣の見直しポイント・秋の寒暖差が危険!脳卒中と心筋梗塞を予防する方法・心雑音を指摘されたらどうする?検診から専門医までの流れ・寒い季節の血圧管理:首・手・頭の暖かさがカギ・冬の運動で健康を守る: 高血圧・糖尿病・高脂血症の方へのアドバイス・寒さと血圧管理:健康を守るための温かいアドバイス・秋の体調管理: 急激な寒さへの高血圧・痛風対策・秋の気候変化と高血圧の関係:気をつけよう、その変動!・お酒と高血圧:飲酒の影響と健康へのヒント・夏は血圧低下に注意:脱水と血圧の落とし穴・脳卒中と救急車の呼び方|橘医院(山形市・内科)・禁煙成功の3つのコツ|橘医院(山形市・内科)・クスリで血圧が下がらない!|橘医院(山形市・内科)・アップルウォッチ外来|橘医院(山形市・内科)
    Read More
  • 不整脈外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)
    不整脈には、経過観察で良いものから命に関わるものまで、様々な種類があります。当院では豊富な知識と経験をもとに、不整脈でお悩みの方へ、検査、治療、日常生活のアドバイス及び専門施設への紹介を行っております。予約は不要です。また、アップルウォッチで心電図を記録してきた方の診察も、行っております。→アップルウォッチ外来心室性期外収縮心室と呼ばれる、心臓の下の方から出る不整脈です。経過観察で大丈夫なことが多いのですが、次の場合は治療が必要です。 1.心臓の動きが弱っているとき、 2.運動時に心室性期外収縮が増えるとき、 3.連続して見られるとき、 4.心室性期外収縮による自覚症状が強いとき。上室性期外収縮(心房性期外収縮)心房と呼ばれる、心臓の上の方から出る不整脈です。経過観察で大丈夫なことが多いのですが、以下に説明する心房細動に移行するときには治療を考えます。心房細動心房が無秩序に動くため、脈がバラバラになる不整脈です。心房細動と正常な脈を繰り返す発作性心房細動と、心房細動のまま固定している持続性心房細動があります。年を重ねるに従ってこの不整脈の人は増えてゆきます。心房細動だけで命に関わることはほとんどないのですが、 1.脈が速くなりすぎて心不全になる 2.脈が遅くなりすぎてめまいなどが出る 3.心臓の中に血のかたまり(血栓)ができて、脳梗塞を起こすといった合併症が見られることがあり、治療が必要です。たまに心房細動を起こす方の場合、最近では、「カテーテルアブレーション」という方法で、心房細動を根治(完全に治す)できる場合もあります。心房粗動心房が1分間に約300回で動き、その1/4〜1/2が心室に伝わるため、脈は75〜150回/分となる不整脈です。心房細動同様に発作性のものと持続性のものがあります。やはり脳梗塞、心不全の合併症の危険性があり、治療が必要です。この不整脈も、カテーテルアブレーションで根治できる場合があります。発作性上室頻拍(発作性上室性頻拍)略してPSVTと呼ばれます。心臓が規則正しく120〜180回/分で動く不整脈です。ほとんどは突然始まり突然終わります。専門的には 1.房室結節回帰性頻拍(AVNRT) 2.房室回帰性頻拍(AVRT) 3.心房頻拍(AT)が代表的です。AVNRTは房室結節と呼ばれる心臓の真ん中にある部分で異常な電気回路ができあがるため、脈が速くなるものです。AVRTはWPW症候群の人で見られることがある不整脈です。ATは心房の異常興奮や異常な電気回路から見られる不整脈です。いずれも発作時には動悸を訴えることが多く、治療の対象になります。最近はカテーテルアブレーションで、これらの不整脈を根治できる場合もあります。心室細動心室が無秩序な動きを示し、血圧がゼロになり、なるべく早く電気的除細動を行わないと死亡する、恐ろしい不整脈です。急性心筋梗塞、心筋症などの心臓病の人に起こることが多い不整脈です。しかしそのような心臓病がないにもかかわらず突然心室細動が起こる、特徴的な心電図所見を示す一群があり、Brugada症候群(ブルガダ症候群)と呼ばれています。洞頻脈・洞徐脈正常なリズムである洞調律の脈が速い場合に洞頻脈といい、遅い場合に洞徐脈といいます。隠れた病気がないか、調べる必要があります。不整脈関連ブログ・脳卒中と救急車の呼び方|橘医院(山形市・内科)・アップルウォッチ外来|橘医院(山形市・内科)
    Read More
  • 減塩でつまずいた方必見!高血圧に良い食材とは?
    「高血圧には減塩」と言われますが、なかなか出来ないモノ。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)塩分を減らすと味を薄く感じ、「おいしくない」と続けられないコトも多いです。では、ある食材を食事に付け加えてみてはどうでしょう?高血圧学会ではカリウムの多い食材を加えることで、血圧を下げようという取り組みが始まっています。カリウムは塩分を体外に出す働きがあり、高血圧に効果があります。NHKの「トリセツショー」でも取り上げられ、具体的な方法も広がってきています。今回はカリウムの多い食材を紹介します。●注意点高血圧はあくまで減塩がメインで、カリウムの多い食材は補助です。腎臓病のヒトはカリウムの摂りすぎに注意が必要です。かかりつけ医と相談してください。日本人の現状と対策WHOのガイドラインを参照すると、日本人のカリウム摂取量は1日あたり平均1,000mg〜1,200mg不足しています。カリウムの多い食材をおかずに追加したり置き換えることで、カリウムを効率よく摂ることが出来ます。なお、ゆでる・煮る・水にさらすと、カリウム量は減少します。食材のカリウム量カリウム約300mgを含有する量です。1日に4つ、追加したり置き換えたりしてください。1)野菜生で食べられるものはサラダなどにした方が、カリウムを多く摂れます。ほうれんそう 40g(1/5束)にんじん 100g(2/3本)小松菜 60g(1/5束)水菜 60g(1/3束)春菊 70g(1/3束)ブロッコリー 70g(1/3株) トマト 140g(1個)かぼちゃ 70g白菜 140gセロリ 70g(1本)キャベツ 160gレタス 150g2)乳製品簡単に摂れますが、カロリーに注意。牛乳 200mLヨーグルト 180g3)芋類線維素も多くオススメですが、炭水化物が多いので注意。ジャガイモ 70g(1/2個)里芋 50g(1個)サツマイモ 75g(1/2個)4)キノコ類線維素も多く風邪予防にも効果があります。ぶなしめじ 80g(1パック)えのき 90g(1パック)エリンギ 90g(2〜2.5本)舞茸 130g(1〜1.5パック)5)大豆製品良質のタンパク質も含みカロリーも低めです。豆腐 250g(2/3〜1丁)納豆 50g(1パック)豆乳 160mL6)果物ビタミンも豊富ですが糖質が多めです。みかん 200g(2個)バナナ 80g(2/3本)アボカド 50g(1/2個)キウイ 100g(1個)7)魚全般的に多く、肉に置き換えても良いでしょう。まだい 60g(刺身4切れ)まぐろ 70g(刺身5切れ)ほたて 80g(貝柱3個)ぶり 80g(切り身2/3)サーモン 80g(刺身5切れ)8)肉脂身の多い肉や加工食品に置き換えると良いでしょう。豚ヒレ 160g牛ヒレ 160g鶏ささみ 250gまとめ減塩は難しくても、高血圧に良い食材を取り入れるのは、やりやすいと思います。ただし、あくまで「減塩の補助」です。ほうれん草のおひたしに醤油をたっぷりかけるのは、本末転倒。食事の塩分を減らすには、徐々に減塩を勧める事がコツ。減塩食になれてくると、少しの塩加減で美味しく感じてきます。食事のバランスを整えて、健康に過ごしましょう。
    Read More
  • 薬を使わずに血圧を下げる方法:生活習慣の見直しポイント
    「血圧が上がってきたけど、薬は飲みたくありません。どうしたらよいでしょう?」診察中によく質問を受けます。高血圧治療の第一歩は生活の改善です。ただ、生活習慣は何年も続いていてカラダに染みついているため、問題点を見つけ出すことは簡単ではありません。今回は血圧が上昇する主な理由と、男女ごとの対策についてお話します。当てはまるモノを見つけて変えることで、血圧が良くなるきっかけとなるでしょう。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)血圧が上昇する主な原因1. 加齢による血管の変化 年齢とともに血管が硬くなる(動脈硬化)ため、血液がスムーズに流れず、血圧が上昇しやすくなります。2. 運動不足 働き盛りの年代は忙しく、運動量が減ってきます。これが血圧を上げることがあります。3. 体重の増加 年齢が上がると筋肉量が減ってきて、代謝が低下します。以前と同じ食事量でも脂肪がつきやすくなって体重が増え、血圧が上昇することがあります。4. ストレス 仕事や家庭の責任が増えることで、ストレスが溜まりやすくなります。ストレスは血圧を上げる大きな要因の一つです。5. 食事の変化 塩分の多い食事やバランスの取れていない食事が、血圧を上昇させる原因となります。特に、外食や加工食品が増えるとリスクが高まります。6. アルコールの過剰摂取 適度な飲酒は血圧に影響しませんが、過剰なアルコール摂取は血圧を上昇させます。7. ホルモンバランスの変化 特に女性の場合、更年期に伴うホルモンの変化が、血圧に影響を与えることがあります。8. 遺伝的要因 家族に高血圧の人がいる場合、体質的に血圧が上がりやすい傾向があります。年を重ねると他の要因が増えてくるため、合わせ技で血圧が上昇しやすくなります。9. 生活習慣病 糖尿病や高コレステロールなどの生活習慣病は、血圧の上昇を引き起こすリスクを高めます。これらの要因が重なり合うことで、血圧が上昇します。男性向けの生活改善ポイント1. 運動を生活に取り入れる 血圧管理には有酸素運動が効果的です。ジョギングやウォーキング、サイクリングなどの軽い運動を週に3〜5回、30分から1時間行うことが勧められます。「そんなにできないよ〜」と言う人も多いでしょう。でも、5分〜10分の短時間運動を数多く行うことで、同じような効果を得られます。体重を少し減らすだけでも血圧に良い影響を与えるため、運動は非常に重要です。2. 食生活の見直し 減塩を意識しましょう。特に加工食品や外食には塩分が多く含まれているため、できるだけ自炊を心がけましょう。減塩は大切です。特に山形は塩分摂取量が多い県。一日9g(通常の病院食)を最初の目標として、可能なら6g未満に抑えることが推奨されます。野菜や果物を多く摂取することで、血圧にプラスの影響を与えます。特にカリウムの多い食材(ブロッコリーやほうれん草など)が効果的です。3. アルコールと喫煙の管理 アルコールは適度に楽しむ程度(1日あたり日本酒1合未満、ビール500mL未満)に抑えましょう。飲みすぎは血圧を上げるリスクがあります。また、休肝日をきちんと設けることも大切です。タバコも血圧を上げる原因になるため、禁煙を目指しましょう。4. ストレス管理 仕事や家庭でのストレスが、血圧に影響を与えることが多いです。リラクゼーション法や深呼吸、マインドフルネスなどを取り入れ、ストレスを軽減する習慣をつけることが大切です。5. 睡眠の質向上 睡眠不足や質の悪い睡眠は、血圧に悪影響を与える可能性があります。7〜8時間の良質な睡眠を取ることを心がけましょう。女性向けの生活改善ポイント1. 運動の工夫 女性の場合も有酸素運動が効果的ですが、ヨガやピラティスなど、ストレス軽減や体の柔軟性を高める運動も血圧コントロールに役立ちます。日常の活動に無理なく取り入れやすい運動を選び、継続することが大切です。2. ホルモンバランスの影響 更年期に差し掛かる女性は、ホルモンの変化が血圧に影響を与えることがあります。これに対処するためには、バランスの良い食事や運動が重要です。また、必要であれば婦人科に相談し、ホルモンバランスを整える方法を検討することも有効です。3. 食事の改善 塩分制限に加え、鉄分やカルシウム、マグネシウムなどのミネラルをバランスよく摂取することも心がけましょう。女性は骨粗鬆症になりやすく、骨の健康を維持することは、更年期後の健康全般にとっても重要です。4. ストレスとリラクゼーション 女性は家庭や仕事での責任が多く、ストレスを感じやすい傾向があります。時間を見つけてリラクゼーションや趣味に没頭する時間を作り、心身のリラックスを促すことが重要です。5. カフェインの摂取を抑える 特にカフェインの摂取量が多い場合、それが血圧に影響することがあります。コーヒーや紅茶の飲み過ぎには注意しましょう。まとめ男性も女性も、働き盛りの年代は血圧が上昇しやすくなります。原因は、人さまざまです。しかも、複数の要因が複雑に絡み合っています。少しずつでも生活習慣を改善することで、血圧を薬に頼らずに管理できる可能性があります。しかし、結果が出るまで時間がかかります。焦らずに行うことが、うまくゆくコツ。定期的な血圧チェックを行い、状態に応じて医師と相談しながら進めることが大切です。自分でできることをやっても血圧が下がらない時は、かかりつけ医と是非相談してください。
    Read More
  • 秋の寒暖差が危険!脳卒中と心筋梗塞を予防する方法
    (2024年9月17日)皆さん、こんにちは。秋に向かって気温が少しずつ下がり、特に朝晩の冷え込みが強くなってきました。この時期になると、気温差が大きくなるため、体調管理に一層の注意が必要です。今回は、秋に気をつけたい健康リスクについてお話しします。朝晩の寒さと血圧上昇の関係秋が深まると、朝晩の寒さが急激に強まります。特に早朝は、夏とは違い、急な冷え込みを感じることが増えるでしょう。この寒さが原因で、体は血管を収縮させて熱を逃がさないようにします。その結果、血圧が上がりやすくなります。血圧が急上昇すると、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まるため、特に高血圧の方は注意が必要です。気温の変化による影響を受けやすい方は、朝起きた直後の急な動きや、外出時の防寒対策をしっかり行いましょう。脳卒中と心筋梗塞に注意脳卒中や心筋梗塞は、突然発症する恐ろしい病気です。秋の寒さが原因で血圧が上がり、血管に負担がかかることで、これらの病気が起こりやすくなります。脳卒中は、脳内の血管が詰まったり破れたりすることで起こります。初期症状としては、片方の手足が突然しびれたり、言葉がうまく話せなくなったりすることがあります。一方、心筋梗塞は心臓の血管が詰まり、心筋に酸素が行き渡らなくなる病気です。胸の強い痛みや圧迫感、息切れが症状として現れます。これらの症状を感じたら、すぐに救急車を呼ぶことが大切です。特に寒い朝は、突然の体調変化が起こりやすいため、体を冷やさないように注意しましょう。寒暖差に対する対策寒暖差が大きくなる秋は、体温調節が難しくなります。朝は寒くても日中は暖かくなることが多いので、着脱しやすい服装を心がけることがポイントです。また、寝る前に暖かい飲み物を飲むことで、寒い中での血圧の急上昇を防ぐ効果が期待できます。さらに、冷えを感じた時は無理せず、手袋やマフラーなどでしっかり防寒しましょう。特に高齢の方や心臓病、高血圧を持つ方は、寒さが原因で体調を崩しやすいため、室内でも暖かく過ごせる工夫が必要です。運動と食事で健康を維持秋は食欲の秋とも呼ばれ、美味しい食べ物が増える季節です。しかし、暴飲暴食は血圧に悪影響を与えるため、バランスの良い食事を心がけましょう。特に塩分を控えめにすることで、血圧のコントロールがしやすくなります。また、適度な運動も重要です。気温が下がると、外に出るのが億劫になるかもしれません。しかし軽い散歩やストレッチなどの運動を取り入れることで、血流を促進し、寒さによる体への負担を軽減できます。ただし、早朝の寒い時間帯は避け、暖かい時間帯に運動することをおすすめします。まとめ秋は気温差が激しく、体調管理が難しい季節です。特に朝晩の寒さが原因で血圧が上がりやすくなり、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。防寒対策をしっかりと行い、バランスの取れた食事や適度な運動を心がけることで、健康を維持しましょう。もし、異常を感じた場合は、無理せず医療機関に相談することが大切です。これからの季節、皆さんが健康で過ごせるように、日々の体調管理に注意しましょう。
    Read More
  • 心雑音を指摘されたらどうする?検診から専門医までの流れ
    (2024年6月12日)皆さんこんにちは。健康診断で心雑音をチェックされるヒトが、最近増えています。「心臓に雑音が少しあるかも??と曖昧な言われ方をされた」「以前は心雑音と言われなかったのに、今回だけ指摘された」「心雑音で検査して『異常なし』と言われたが、なぜ雑音がするのか?」患者さんは、不安を抱えて受診します。本ブログではこのようなギモンに答えながら、心雑音におけるクリニックの対応を解説します。心雑音が曖昧に話されるワケ心雑音って、判別するのがとても難しいのです。循環器専門医は次のようなトレーニングを経て、ようやく一人前になります。1)雑音の出るメカニズムを理解する2)デモ音源を聴きこむ3)実際に聴取する4)心エコーで確認する(答え合わせ)本来なら循環器専門医が健診を行えば良いのでしょうが、内科医の16%程度と多くありません。検診医として診てもらうチャンスは、とても少ないでしょう。そんなわけで、心雑音の説明は切れ味が悪く、曖昧になりやすいのです。さらに「心雑音があるのに正常」という事態も、コトを複雑にしています。「異常なし」の心雑音があるワケ心臓病がないのに聞かれる雑音は「無害性雑音・機能性雑音」と呼ばれます。理由はよくわかっていないのですが、心臓の構造からは次のようなメカニズムが考えられます・心臓の中は様々な凹凸があるため、血流は清流にならず、雑音が出る・狭い弁を一気に血液が通るため、雑音が出る心臓病がないため「異常なし」の心雑音となります。検診医のレベルは上がっているため、今後とも機能性雑音をチェックされる方は増えると思います。毎年引っかかるヒトは、同じ循環器内科で見てもらうと便利です。心エコーなどの資料がそろっているため、場合によっては精密検査をスキップするコトもあります。心雑音が聞こえたり聞こえなかったりするワケ心雑音は患者さんの状態・部屋の環境などによって、聞こえたり聞こえなかったりします。緊張して血圧が上がったり、脈が速くなったりすると、聞こえやすくなります。学校検診など、部屋がうるさかったりすると、聞こえにくくなります。子供の頃は心臓が胸壁に近くて心雑音が聞こえても、大きくなるにつれて離れるため、聞こえにくくなります。いずれにせよ、検診で心雑音を指摘されたら、専門医で診てもらうことが重要です。心雑音が見られたら、どのような病気を考えるか?子供と大人で違ってきます。子供:心室中隔欠損症や心房中隔欠損症などの先天性心疾患(生まれながらに持っている心臓病)成人:弁膜症や心筋症など先天性心疾患は専門性が高いため、学校検診で心雑音を指摘されたら、小児科専門医を受診した方が良いです。成人の場合は循環器内科の受診をお勧めします。循環器内科では、問診、聴診を行い、必要に応じて12誘導心電図、胸部X線写真、心臓超音波検査(心エコー)を行います。まとめ一口に心雑音と言っても、様々な原因があります。また対応も、経過観察から精密検査、手術まで幅広くなります。「心臓に異常がある」と指摘されると、とても不安になると思います。心雑音をチェックされたら、是非専門医での診察を受けてください。
    Read More
  • 寒い季節の血圧管理:首・手・頭の暖かさがカギ
    (2024年2月27日)みなさんこんにちは。今シーズンは雪が少なく暖かい日も多いのですが、まだ朝晩は氷点下になります。この時期、仕事で屋外の作業をされる方々は本当に大変です。カラダが冷え、体調も崩れがちになります。暖かい防寒具を着て作業すると思いますが、意外と盲点なのが首・手・頭。この3つが冷えると、体温を奪われてしまいます。特に高血圧の方にとって、寒さは血圧に影響を与えるため、注意が必要です。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)冬と血圧の関係冬になると、私たちの体は寒さから身を守るために血管を縮めます。これは体温を保つための自然な反応ですが、血管が縮むと血圧が上昇することがあります。高血圧の方は、冬場の血圧上昇から脳卒中や心臓病を起こすことも。首・手・頭の防寒の大切さ冬の寒さ対策として、ほとんどの人は厚着をするでしょう。しかし首・手・頭の防寒が意外と忘れがちです。これらの部位は体温の調節に大きく関与しており、ここをしっかり温めることで、血圧の急激な上昇を防ぐことができます。首の防寒首は皮膚が薄く、しかも太い血管が通っています。首が冷えると体温が一気に奪われ、体調が崩れやすくなります。マフラーやネックウォーマーを利用して、首元を暖かく保つことで、血圧の安定にもつながります。手の防寒手もまた、冷えると血流が悪くなりやすい部位です。手先の血管は細く、チョットした冷えで縮んでしまいます。高血圧の方はその影響で、血圧が思った以上に上昇してしまいます。以前部屋を暖めることの大切さをお伝えしましたが、その時にもポイントとなるのが手の保温でした。屋外でも全く同じです。→寒さと血圧管理:健康を守るための温かいアドバイス細かい作業を行うときはやむを得ないですが、可能な限り防寒手袋を着用することで、手の温度を保ち、血流の低下を防ぎましょう。頭の防寒頭は熱を逃がす主な部位の一つで、カラダの20%もの熱が放散されると言われています。寒い時期に帽子を着用することで、体温の低下を防ぎ、体全体を暖かく保つことができます。ニット帽で耳も覆うことで、さらに冷えを防いでくれます。まとめ冬の屋外作業は、体を冷やしやすく、特に高血圧の方にとっては寒さ対策が重要になります。厚着をした上に首・手・頭をしっかりと温めることで、血圧上昇による脳卒中や心臓病の予防になります。まだ寒さは続きます。この冬は、冷え対策をしっかりと行って、安全に過ごしましょう。
    Read More
  • 冬の運動で健康を守る: 高血圧・糖尿病・高脂血症の方へのアドバイス
    (2024年2月2日)今シーズンは例年より暖かい冬となっています。それでも朝晩の冷え込みは厳しく、東北地方であるコトを思い起こさせます。なかなか屋外で運動する気になれないのですが、実は、冬は運動効果が高いのです。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)・脂質異常症(高コレステロール血症・高脂血症)|橘医院 (山形市・内科クリニック)冬の運動人間は寒さの中でも体温を一定に保つ必要があるため、冬は基礎代謝が高くなります。基礎代謝は1日に必要なエネルギーの60%も占めるため、寒いところにいると、それだけカロリーを消費します。さらにカラダを動かすと、より多くのカロリーを消費できます。つまり運動効率が高いのです。良いことずくめですが、注意点も。冬の運動についての注意点冬は寒いため、春夏秋とは体の状態が異なります。そのため、運動するときには次の点に気を付けてください。●血圧が上がりやすい暖かい室内から寒い屋外に出ると、血管が縮んで血圧が上がります。もともと高い人はさらに上がり、脳卒中や心臓病の発作が起こるキケンも。●体が硬くなり怪我をしやすい寒いところでは、筋肉や関節も硬くなりがち。いきなり体を動かすと、怪我にもつながります。●対策血圧が高い人は、キチンと治療を行いましょう。高血圧症で通院している人は、かかりつけ医に相談してください。また暖かい格好をし、充分な準備運動を行って、体を温めてから動くようにしましょう。発汗対策雪かきをしていても分かるとおり、寒い中で動くと、思った以上に汗をかきます。そのため冬の運動中は、知らないうちに脱水になりやすく、こまめな水分摂取も大切です。また汗をかいて体が冷えることもあるため、服装にも気を付ける必要があります。冬の運動時の服装低温と風を防ぎながらも、体温調節と快適性を保つことがポイントです。そのためには適切なインナーとアウターを選ぶことが重要です。以下に一般的なアドバイスを提供しますが、具体的な気温や天候、運動の種類によって調整してください。●インナー(下着)最近は、汗を外に逃がして湿気がこもらない合成素材が数多くあります。このような「吸湿発散機能」がある下着は、寒い中で動いても体をドライで暖かく保ちます。なお綿素材は肌触りが良いのですが、汗を吸収して濡れたままとなり、体温を奪うことがあるので注意が必要です。●アウター(ジャケットなど)フリースやウールなど、断熱性に優れた素材のセーターは熱を閉じ込めて、暖かさを保ってくれます。ジャケットは防水性に優れた素材のものが良いです。さらに汗を外に出す機能を持ったものが適しています。通常のジャケットなら、汗をこまめに拭くことが大切です。アクセサリーとして、手袋、帽子、耳当てなどを適宜使用して、露出部分の保護を忘れないでください。以上を気温や活動レベルに応じて、簡単に脱ぎ着できるように組み合わせることが重要です。カラダの異変を感じたら寒いときには急性心筋梗塞や脳梗塞などが起きやすくなります。運動中に急な胸痛が見られたり、手足が動かない、上手くしゃべれない、などの異変を感じたら、躊躇しないで救急車を呼びましょう。まとめ今シーズンは、雪かきをする機会が今のところほとんどありません。運動不足となって血糖値が高くなっている人も多いのです。寒さ対策をしながら意識的に外でカラダを動かすことで、体調を整えることをオススメします。
    Read More
  • 寒さと血圧管理:健康を守るための温かいアドバイス
    (2023年11月28日)11月に入り、急激に冷え込むようになりました。暑かった夏がウソのようです。冬タイヤへの交換もすみ、年末に向けた準備も進んでいると思いますが、今の季節に気を付けて欲しいのが「血圧」です。朝晩の寒さは、血圧を上昇させてしまいます。診察していても、いつもより10mmHgほど、患者さんの血圧が高く出ています。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)寒さと血圧の関係寒さは体に様々な影響を与えます。冷えると表面の血管が縮こまり、体温を下げないようにします。その時、血圧が上昇します。また寒さは交感神経を刺激し、血圧を上げます。そのため冷え込んでくるこの季節には、いつもより血圧が上がり、脳卒中や心臓病が起きやすいのです。ではどのような対策を取れば良いのでしょう?厚着では高血圧を予防できない?カラダを冷やさないためには、温度と衣服が大切です。おもては寒いため、暖かい格好で出かけると思います。家の中も、暖房で温めているでしょう。でも、その室温で十分なのでしょうか?灯油の値上げもあり、いつもより低い室温のまま過ごしていませんか?WHOでは室温を18℃に保つよう勧めています。しかし実際測ってみると、18℃を上回っている都道府県はたった3つです。東北地方は軒並み16℃〜17℃でした。「部屋の中でも厚着をすれば大丈夫」本当でしょうか?落とし穴があります。衣服からむき出しの手足が冷えると、毛細血管が縮んで、血圧が上がってしまいます。そのため、部屋全体の気温を保つことが大切なのです。室内温度の重要性高齢者は、室温が1℃下がると血圧が1mmHg上がると言われています。特に朝、起きるときには部屋が寒いと血圧が上がりやすく、脳卒中や心臓病が起きやすくなります。タイマーで部屋を暖かくしたり、家の断熱を見直したりして、室温を快適に保つことが大切です。国土交通省が出している「あたたか住まいガイド」のリンクを挙げておきます。あたたか住まいガイドまとめ山々は白くなり、冬将軍もすぐそこまで来ています。でも、寒さ対策はまだ間に合います。血圧が上がって脳卒中や心筋梗塞になると、生活の質が落ちてしまいます。予防がとっても大切です。高血圧で通院中のヒトは、主治医とも相談してください。血圧上昇を予防して、これからの季節を乗り切りましょう。
    Read More
  • 秋の健康活動!紅葉狩りで生活習慣病を改善しよう
    (2023年10月24日)秋が深まり、紅葉の美しい季節がやってきました。紅葉狩りは、自然を満喫しながら体を動かせる素晴らしい機会です。今回は生活習慣病を抱える方々に、紅葉狩りの魅力と健康へのメリットについてお話ししましょう。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)・脂質異常症(高コレステロール血症・高脂血症)|橘医院 (山形市・内科クリニック)・痛風・高尿酸血症|橘医院 (山形市・内科クリニック)紅葉狩りの楽しみ方紅葉狩りは、山を歩いたり、公園を散策したり、クルマから眺めたり、出向いた先でグルメを楽しむなど、さまざまな楽しみ方があります。そのような中、生活習慣病にも効果のある紅葉狩りは、やはり歩くこと。色とりどりの葉っぱを見ながら歩き、深呼吸をすると、リラックス効果から心が癒されます。カメラを持って写真を撮るのもおすすめです。家族や友達と一緒に行けば、会話も弾みますし、一人でものんびりと自然を感じるのもイイですね。健康へのメリット紅葉狩りで歩くと、心臓が強くなり、血流が良くなることで高血圧の改善につながります。また、脂肪を燃焼させる効果もあるので、高脂血症や糖尿病の方にもおすすめです。高尿酸血症の方は、痛風の時は無理な運動は控える必要がありますが、軽い散歩程度なら問題ありません。そしてウォーキングにはもう一つメリットが。それは普段よりたくさん歩くことでカロリーが消費され、グルメも問題なく楽しむことが出来ることです。注意点と準備紅葉狩りを楽しむ前に、いくつかの準備と注意点をお伝えします。まず、服装は動きやすく、暖かいものを選びましょう。山の散策は予想以上に寒いことがあります。体が冷えると、血圧が上がったり、痛風発作が起きやすくなります。靴は歩きやすいものを、そして水分補給も忘れずに。お弁当を持ってピクニック気分で楽しむのも良いでしょう。特に痛風発作の直後は、慣れない靴で足を痛めたり、脱水から再発することがあります。また、病気をお持ちの方は、必要なお薬を持っていくことを忘れないでください。まとめ紅葉狩りは、美しい景色を楽しみながら体を動かせる素晴らしい活動です。高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症をお持ちの方でも、安心して楽しむことができます。ただし、無理をせず、自分のペースで楽しんでください。季節の変わり目、紅葉狩りで心も体もリフレッシュしましょう!
    Read More
  • 秋の体調管理: 急激な寒さへの高血圧・痛風対策
    (2023年10月4日)「なんか急に寒くなってきた」患者さんから、良く聞くセリフです。2023年の夏は「猛暑」というより「酷暑」がぴったりくるシーズンでした。「早く秋が来ないかな」と多くの人が思っていたでしょう。しかし10月の声を聞いた途端、朝晩の冷え込みが厳しくなりました。体調を崩して受診する方も増えています。秋は寒さ対策が必要ですが、季節の移り変わりに気付かず、体が冷えてしまったなんてコトも。気がつかないのは、秋独特の気候が原因です。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)・痛風・高尿酸血症|橘医院 (山形市・内科クリニック)感じる温度と実際の温度夏と秋とでは、寒暖計の気温が同じでも、体感温度は異なります。なぜなら、環境や体の仕組みにより、温度の感じ方が違ってくるからです。1.湿度湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体の熱が逃げず、暑く感じます。逆に湿度が低いと汗が早く渇くため、体温が下がりやすく、寒く感じることが増えます。秋は夏より湿度が下がるため、同じ気温でも寒さを感じるようになります。2.風風に当たると体の表面から熱が奪われ、寒く感じます。秋は空気も乾くため、風に吹かれると思った以上に体が冷えてしまいます。3.日射し秋は夏より日光の強さが弱くなるため、家の壁や屋根を温める効果が少なくなります。部屋の中は建物からの輻射熱が少なくなり、体感温度は下がってきます。季節変化の感じにくさまた、夏から秋に移り変わる時期は、なかなか予測しにくいものなのです。1.慣れの効果夏の終わりから初秋にかけて気温は下がっていきますが、その変化はゆっくりなため、分かりにくいモノ。そのため、気がついた頃にはかなり気温が下がっていて、急に寒くなった感じがします。2.生活リズムや忙しさ日々慌ただしく過ごしていると、外の気温にあまり注意を払わないことがあります。さらに最近の住宅は気密性が高く、快適な室温で過ごせます。その結果外の気温の変化が分かりづらく、おもてに出た途端に体が冷えることも。3.天気予報の予想気温天気予報は予想気温も知らせてくれて、便利です。しかし同じ気温でも、湿度、日照、風の影響で、感じる温度は変わってきます。夏と同じ感覚で過ごすと、体感温度の違いから、体が冷える原因になります。寒さがカラダに与える影響寒さはカラダを冷やし、免疫力の低下から風邪を引きやすくなるコトは、有名です。しかしそれ以外にも、生活習慣病、特に高血圧と痛風に大きな影響を与えます。血圧への影響寒くなるとカラダの血管が縮むため、血圧が上がってきます。夏に比べて10mmHgほど高くなる人も多いのです。次の点に気を付けると良いでしょう。1.室温の管理特に気を付けたいのが早朝。起きるときに部屋が寒いと、思った以上に血圧が上昇し、脳卒中や心臓病になってしまうことも。秋は早めに暖房の準備をすると良いでしょう。2.適度な運動涼しくなると体が縮こまってしまい、動くのがおっくうになります。しかし「運動の秋」とも言われているとおり、体を動かすには絶好のシーズンです。運動には血圧を下げる効果があります。適度な運動を日常にと入れることが、血圧を安定させるコツです。痛風への影響寒くなると足が冷え、痛風発作が起きやすくなります。特に宴会の翌日、足が冷えた状態で長距離を歩いたりすると、発作が起きやすくなります。寒くなる時期には、次のようなポイントに気を配ると良いでしょう。1.適度な水分摂取あまり汗をかかない秋は、水分を摂らなくなります。気がつくと脱水となり、痛風が起きやすくなってしまいます。2.食事やお酒の注意点秋は美味しい食材も増え、食欲も増します。ついつい食べ過ぎることで尿酸値が上がり、発作が起きやすくなることも。またアルコールは尿酸値を上げるため、痛風発作が起きやすくなります。これは焼酎でも同じ。食事は美味しく食べながら量を調節し、サケを飲みすぎないようにしましょう。早めの対策が大切!秋の寒さは、気付かないうちにやってきます。体調を崩しては「食欲の秋」や「運動の秋」を楽しむことが出来ません。また持病の悪化は、生活満足度を下げてしまいます。寒くなる前に準備をすることで、良い季節を楽しみましょう。
    Read More
  • 秋の気候変化と高血圧の関係:気をつけよう、その変動!
    (2023年10月7日)暑い夏が過ぎ、ようやく過ごしやすい気候となりました。秋は美しい風景や涼しさを感じることが多い季節です。そのため、運動会やマラソン大会など、スポーツイベントも多く開催されます。しかしこの時期は、体の変化にも注意が必要です。特に、高血圧の方は秋の気候の影響を受けやすいのです。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)秋の気候の特徴秋は一日の気温差が大きくなる季節。朝晩は涼しく、日中はまだ暑い日もあります。寒暖差があると、衣服を選ぶのが難しくなります。天気が良く、日中は気温が上がるからと薄着で出かけても、帰る頃にはぶるっと寒い思いをすることも。寒さは血圧が上がる大きな原因なのです。高血圧のおさらい高血圧は、血液が血管の壁にかける圧力が、通常よりも高くなる状態を指します。「上の数字」と「下の数字」の2つの数字で示され、これが高くなると、体に様々な問題が出てきます。しかもやっかいなのは、高血圧は自覚症状に乏しいこと。知らないうちに体にダメージがたまり、脳卒中、心臓病、腎臓病などの重大な病気に発展することも。→高血圧外来秋の気候が高血圧に及ぼす影響1)朝晩の冷えと血圧の上昇気温が下がると、体は体温を下げないよう、血管を収縮させることが多くなります。これは血圧の上昇につながります。2)日中と朝晩の気温差急な気温の変動により体の調整が上手く行かず、それが高血圧の原因になることもあります。3)秋の季節性の食事と塩分摂取秋にはおいしい食べ物がたくさん。しかし、塩分摂取が多くなりやすい季節でもあります。塩分過多は高血圧のリスクを高めます。秋の高血圧対策1)朝晩の温度差に注意して、適切な服装で体温調整を行いましょう。2)塩分の取りすぎに注意し、バランスの良い食事を心がけましょう。3)定期的に血圧を測る習慣を持ちましょう。4)寒さを感じたら、無理せずに暖を取りましょう。まとめ秋は血圧が上昇しやすい季節です。気温の変動に注意し、日常生活での小さな工夫をすることで、健康な秋を楽しく過ごしましょう。
    Read More
  • お酒と高血圧:飲酒の影響と健康へのヒント
    (2023年9月30日)秋が来て、芋煮会、バーベキューなど、宴会を楽しむ機会が増えてきました。仲間と楽しく過ごすことは、とても大切です。でも、お酒は私たちの血圧にいろいろな影響を与えます。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)お酒は血圧を下げる?お酒を飲むと、最初は血圧が下がることがあります。それは、アルコールが体内で分解されるときに出来る物質、アセトアルデヒドが血管を広げるから。アセトアルデヒドは、二日酔いを起こす物質としても有名。顔が赤くなり、脈が速くなり、血圧も下がってきます。でも、これは一時的なことです。気持ちよく寝た翌朝には、カラダは別の変化を起こします。宴会の翌朝が注意酔いが覚める翌朝、広がった血管が縮んで、血圧が上がります。アセトアルデヒドがなくなるだけではなく、他の原因も重なり、血圧が普段より上がるのです。シッカリ休肝日を設けると血圧は落ち着いてきますが、晩酌の習慣が長く続くと、下がらなくなります。こうして高血圧症へと進んでゆきます。つまみも要注意お酒を飲むときの「つまみ」も注意が必要です。酒のアテは塩分が多く、血圧を上げる原因になります。体の中に入った塩分は1日かけて尿から出て行きますが、しょっぱいモノを食べ続けると血圧が下がらなくなり、高血圧症に進みます。山形は全国でも、塩分摂取量が多い県として有名。気がつかないうちに、たくさんの塩が体に入っているのです。血圧のクスリとお酒血圧のクスリを飲んでいる人から「お酒飲んでも良いですか?」と、良く聞かれます。薬とお酒が一緒になると、思った以上に血圧が下がってしまいます。飲んだ日の夜中、血圧が下がった状態でトイレに行くと、ふらついて転ぶ危険があります。また「サケを飲むから」と血圧のクスリを飲まないと、翌朝に血圧が急上昇して、脳卒中や心筋梗塞になることも。血圧のクスリを飲んでいる人は「サケは飲まないで欲しい」と言うのが本音です。まとめ秋は美味しいモノが多く、お酒を飲む機会も増えます。「酒は百薬の長」とも言われますが、血圧に与える影響はかなり多いのです。健康のことも考えて、適量を守りながら楽みましょう。
    Read More
  • 「この薬はやめた方が良いよ!」友人の一言には気をつけよう
    (2023年9月13日)「この薬はやめた方が良いよ!」友人の一言には気をつけよう皆さんこんにちは。毎日患者さんを診察していると、さまざまな相談が寄せられます。その中で特に難しい話題が「友人からの医療アドバイス」なんです。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)友人のアドバイスは心からのもの友人や家族から「私がやった治療がすごく良かった!」や「この薬はやめた方が良いよ!」という話を聞いたことはありませんか?週刊誌でも「○○は飲んでダメ!」などの記事があり、それを元に話していることも多いようです。そんなとき、私たちはそのアドバイスを受け入れたくなることが多いですよね。でも、ちょっと待ってください。体は人それぞれ友人や家族は、私たちのことを心から思ってアドバイスをしてくれることは、確かです。しかし、その助言が自分に合っているとは限りません。なぜなら、友人と自分とでは、体の状態や病気の状態が違うからです。例えば、同じ高血圧でも、飲んでいるクスリや原因が違うことがあります。また、薬にはそれぞれ適切な使い方や効果があります。友人は良かったとしても、自分にはそうでないコトもあります。かえって具合が悪くなることも小学校のとき、みんなが同じ靴を履いていると、自分もその靴が欲しくなることがありましたよね。でも、靴のサイズや形が合わなかったら、足が痛くなってしまいます。医療のアドバイスも同じです。友人の助言が自分に合わないと、体に悪影響を及ぼすこともあるのです。かかりつけ医との相談が大切そのため、病気のことや薬のことをは、信頼できるかかりつけ医に相談しましょう。かかりつけ医は、私たちの体のことをよく知っているので、正しいアドバイスをしてくれます。そして、自分の体に合った治療や薬を教えてくれるのです。まとめ最後に、友人や家族からのアドバイスは大切にしましょう。でも、それをそのまま受け入れるのではなく、一度かかりつけ医に相談することをおすすめします。自分の体を大切にし、正しい医療の知識を持つことで、健康な毎日を過ごしましょう。みなさんの健康を心から願っています。
    Read More
  • ダイエットの大原則|橘医院(山形市・内科)
    「やせる」という意味で使われる、ダイエット。しかし不健康にやせたり、リバウンドしては意味がありません。ダイエット≠やせること =「病気になりにくい生活習慣をつけること」ダイエットの第一歩は、「バランスの良い食事」を、「なるべく三食規則正しく食べる」こと。米や麺類が多い食事、夜遅い食事、野菜の少ない食事は、生活習慣病の元です。・脂質異常症(高コレステロール血症・高脂血症)|橘医院 (山形市・内科クリニック)・脂肪肝について|橘医院 (山形市・内科クリニック)減量は必要ですか?やや太めでも、血糖値やコレステロール値、血圧などが高くなければ、医学的には問題ありません。逆にやせている人でも内臓脂肪が多く、血液データに異常がある人は問題です。減量が必要なら[摂取カロリー]−[消費カロリー]=体重変化これが大原則です。体重を減らすには、「摂取カロリーを減らす」か、「消費カロリーを増やす」しかありません。摂取カロリーを減らすには食べる量を減らすしかありません。問題は何を、どのように減らすかです。要注意食品1)コンビニスイーツ(せんべいも含む)これは「自分へのごほうび」ではなく「体脂肪へのごほうび」。2)缶コーヒー(ブラックを除く)缶コーヒーは「甘好肥」。一缶に角砂糖3個、微糖でも2個入っています。3)ラーメン・うどん・そば山形はラーメン王国。麺類「だけ」ではなく、一緒に肉・魚、野菜を食べましょう。4)アルコール飲むときのつまみが、太るもと。またビール350缶には、角砂糖3個分が入っています。消費カロリーを増やすにはとにかく動くことです。動くことに楽しみを見つけることが、長続きするコツです。1)有酸素運動ウォーキング、ジョギングが代表です。有酸素運動には又、ストレスやうつ状態(軽症の場合)を改善させる効果もあります。でも、有酸素運動だけでは筋肉は付きません。2)筋トレ食事制限に筋トレを追加すると、脂肪をより多く減らせ、リバウンドしにくくなります。軽いところから始めましょう。なお、翌日に筋肉痛の残らない筋トレは、筋トレではありません。階段昇降、スクワット(膝痛に気を付けて)など、軽く息が上がるまでやりましょう。骨粗鬆症の予防にもなります。なお、減量中の筋トレでは筋肉ムキムキにはなりません。3)こまネズミのように動く日常生活のなかで、エスカレーターを使わず階段を使う、上の階のトイレに行く、自分でコピーを取りに行くなど、「無駄な動き」を取り入れることで、消費カロリーを増やせます。減量を行うときのコツ1)目標をはっきりさせる「家族に言われた」「検診で引っかかった」程度の理由では、減量できません。それは所詮「他人事」と思っているから。ブライダルダイエットの成功率が80-90%と高いのは、「自分事」だから。あなたは、「なぜ減量したいのですか」?2)空腹時に脂肪が燃えるまあ、実はそう単純ではないのですが、胃腸のためにも、空腹感を感じてから食べることは大切です。うれしいことに、最も燃えやすいのが内臓脂肪。3)目で食べない甘いもの、好きなモノは、見ただけでつい食べたくなってしまいます。一度目を閉じて、本当におなかがすいているか、からだに聞いてみましょう。4)水を飲む減量中は食事から摂る水分が、不足しがちです。この時期の体調不良も、ある程度は脱水が原因です。水道水で十分。喉が渇いたら、こまめに水分補給を行いましょう。5)なぜリバウンドするのか?それは、「正しいダイエットをしていない」から。間違ったダイエットでは、脂肪とともに筋肉が減って、基礎代謝が下がります。そして食事量を戻したときに、脂肪が増えてしまいます。6)よく寝る睡眠不足によりホルモンバランスは乱れ、食欲が増し、減量が失敗しやすくなります。7)体重を記録する記録することで、客観的に経過を振り返ることが出来ます。8)無理をしない無理して減量しても、続きません。また仕事が忙しい時期に減量を始めても、上手くいきません。無理をしないことも大切です。ヒトの生活パターンは様々です。以上の内容を自分の生活に上手く取り入れて、病気になりにくい身体を作りましょう。
    Read More
  • 脳卒中と救急車の呼び方|橘医院(山形市・内科)
    脳卒中はまだまだ日本で多く、寝たきりになる病気の第一位、死亡原因の第三位です。脳卒中になると後遺症のため、日常生活で不自由を感じるようになり、家族の負担が増加します。また認知症になるリスクも高まります。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)脳卒中の種類1)脳梗塞動脈硬化により、脳の血管がつまる病気です。脳卒中の中では最も多く、全体の75%を占めます。2)脳内出血血管が破れ、脳の中に出血する病気です。3)くも膜下出血脳の外側にある「くも膜」の下の血管が破れ、出血する病気です。「バットで頭が殴られたような」頭痛が特徴ですが、ごく軽い頭痛のこともあります。40−50歳代といった、若い人でも起こることがあります。4)一過性脳虚血発作一時的に脳の血管が詰まり、麻痺などが出ますが、すぐに消失する病気です。脳梗塞の前兆ですので、脳卒中と同じ対応が必要です。脳卒中の症状1)麻痺左右どちらかの手足が、動かなくなります。2)呂律が回らない口が動かしづらくなるため、上手く話せなくなります。また、よだれが口の脇からたれてくることもあります。3) 頭痛今までにないくらいひどい頭痛なら、くも膜下出血の可能性があります。4)気を失う意識がなくなったり、急にいびきをかいて、寝てしまったように見えることもあります。脳卒中の治療 なるべく早く(3時間以内)クスリでつまった血管を通したり、脳の状態を悪くしないようにクスリを使ったりします。脳出血やくも膜下出血の時には、場合によって手術も行います。脳卒中を疑ったらすぐに救急車を呼びましょう。具合の悪くなった時刻を、救急隊に教えてください。自家用車やタクシーで病院に行くと時間がかかってしまい、状態が悪くなります。脳卒中は寝ていても治りません。「急にいびきをかいたら、動かしてはダメ」という言い伝えは、昔のものです。ぐずぐずして時間を無駄にすると、その後一生後悔をすることになります。本人は「大丈夫」と病院に行くのを嫌がることがよくありますが、周りの人の判断で、無理にでも救急車を呼びましょう。また、麻痺などが良くなっても、必ず病院にすぐ行ってください。脳卒中の前兆かもしれません。脳卒中の予防1)血圧コントロール病院での血圧が140/90mmHg以上になると、脳卒中になる確率が増えます。現在治療中の人は、治療を継続しましょう。高血圧については、こちらをご覧ください。→高血圧外来2)禁煙タバコは脳卒中を増やし、禁煙はその危険性を下げます。禁煙については、こちらをご覧ください。→禁煙成功の3つのコツ3)定期的な運動運動習慣のある人は、ない人より6割程度脳卒中の危険度が少なくなります。4)健康診断をきちんと受ける脳卒中の危険を高める高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、心房細動(不整脈)を早めに見つけ、早めに治療しましょう。5)サケを控えるサケの量が増えると、脳卒中の危険も増えます。適量は日本酒換算で1合未満です。6)太りすぎの解消太りすぎは、動脈硬化を早く進め、脳卒中の原因となります。脳卒中は一旦起きてしまうと、その後の生活がとても大変になります。おかしいと思ったらすぐに救急車を呼びましょう。また、予防に勝る治療はありません。生活習慣を見直し、脳卒中を起こさないようにすることが大切です。救急車の呼び方119番に電話すると電話口では通信員が、次のように対応します。落ち着いて、ゆっくり話しましょう。
    Read More
  • 禁煙成功の3つのコツ|橘医院(山形市・内科)
    2021年8月27日 大切なお知らせ発がん性が疑われているニトロソアミンが、チャンピックス(禁煙治療薬)の一部ロットで検出されました。発売元では現在チャンピックスの全ロットを検査中であり、出荷が保留されています。出荷時期が不明なことから、現在当院では禁煙外来を中止しております。禁煙は、難しいモノです。しかし、3つのコツをつかむと、禁煙が成功しやすくなります。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)1)「自分の」禁煙理由をノートに書く2)タバコが出す脳内麻薬をなくす3)タバコの記憶と上手につきあう「自分の」禁煙理由をノートに書く禁煙外来では「家族に言われたから」という理由のヒトが多いのです。しかし、これではなかなか禁煙に成功しません。禁煙するのは「自分自身」です。自分から禁煙したヒトは成功し、長続きします。禁煙の理由をノートに書いてみましょう。毎日読んで、禁煙して良かったこともノートに書きましょう。成功率が上がります。タバコが出す脳内麻薬をなくすニコチンは「ドパミン」という脳内麻薬を出します。タバコの火を消してニコチンが身体から抜けてくると、ドパミンもすぐに少なくなりイライラするため、またタバコに火をつけてしまいます。ニコチンでドパミンが出るのは、タバコを吸っている人だけです。ドパミンによってヒトはタバコの奴隷となり、自由はありません。1週間だけ、ガマンしましょう。その1週間でニコチンが身体から抜け、ニコチン不要な身体になります。記憶と上手につきあうタバコはしつこい。禁煙1年後でも、吸いたくなります。これは、タバコの記憶が、繰り返しよみがえるからです。タバコはもちろん、ライターや灰皿も処分しましょう。見ると思い出します。吸いたくなったら、水を飲む、深呼吸、散歩など、身体を動かしましょう。タバコの記憶は数分で消えます。タバコを勧めてくる悪い友達が、周りには必ずいます。彼らはシャットアウト。宴会は禁煙にとって危険な場所です。断るか、どうしても出席しなければならないときには、禁煙成功者の隣に座り、悪い友達から守ってもらいましょう。電子タバコの実際アイコスなどの電子タバコは煙がほとんど出ないため、「クリーン」なイメージがあります。しかし、メーカーは「害がない」とは言っていません。アセトアルデヒドなど、有害物質が含まれていることが既にわかっています。それよりも恐いのは、「よくわかっていない」という事です。将来どのような害が出てくるか、わからない。電子タバコはやめましょう。禁煙外来の実際禁煙外来は、5回のスケジュールです。適応は、1日本数×年数が200以上。初診から最終診察まで3ヶ月以内に終了する必要があります。禁煙を成功すると自信が付きます。また、タバコの自動販売機を探す必要がなくなります。是非チャレンジしてください。
    Read More
  • クスリで血圧が下がらない!|橘医院(山形市・内科)
    血圧が高くて、クスリを飲んでいる人も多いと思います。高血圧については、こちらをご覧ください。→高血圧外来近年はクスリが良くなり、昔に比べると良く下がるようになりました。しかし、それでもなかなか血圧が下がらないヒトがいます。なぜでしょう?一つは生活習慣です。思った以上に塩分や糖分を摂っている、運動不足、遅い夕食、タバコなど、クスリでは対応でいないような原因が隠れていることがあります。生活習慣以外の原因は何でしょう?1)隠れた病気がある2)クスリが合っていない今回はこの2つについて取り上げます。隠れた病気がないか?血圧を上げる持病がないか?まずこれを疑う必要あります。代表的な病気は、慢性腎臓病と二次性高血圧症です。慢性腎臓病腎臓はおしっこを作る臓器ですが、様々な原因で悪くなります。徐々に働きが低下してくる病気を、総称して慢性腎臓病と言います。慢性腎臓病は、高血圧、糖尿病、高脂血症、加齢、塩分過多、肥満などが原因となります。腎臓は、血圧もコントロールしています。そのため慢性腎臓病が悪くなると、血圧も上昇してきます。最近は検診でも腎機能として血清クレアチニン、尿蛋白を検査することが多くなりました。慢性腎臓病がみられる高血圧の治療は、クスリを慎重に選ぶ必要があります。二次性高血圧症血圧を上げるホルモンの異常で起こる高血圧です。全体の10%と、決して少なくありません。代表的な二次性高血圧症は、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、腎動脈狭窄症、クッシング症候群です。特徴は様々ですが、クスリを使ってもなかなか血圧が下がらず、また突然の頭痛や動悸などもみられます。検査は、ホルモンの採血と腹部エコーか腹部CTです。検診ではまずわかりません。治療はホルモンを作る腫瘍(できもの)を手術で取る、狭くなった血管を広げる、クスリを調整するなど、病気によって選択します。クスリが合っていない?血圧の薬はたくさん種類があり、それぞれ特徴があります。年齢、性別、生活習慣、持病により、使うクスリを変えていきます。東北地方の人塩分摂取が多い傾向ため、利尿剤という身体から塩分を抜くクスリが効くときがあります。塩分摂取量は、尿検査で調べることが出来ます。働き盛りの男性仕事のストレスで血圧が高いことがあり、β受容体遮断薬、アンギオテンシン受容体拮抗薬などが効くことが多いです。片頭痛の人予防薬としても使うβ受容体遮断薬を、選びます。血圧も下がり、頭痛の回数も減ってきます。原発性アルドステロン症で手術適応にならない人ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬にカルシウム拮抗薬を組み合わせると、下がってくることが多いです。妊娠中の人中枢性交感神経抑制薬でコントロールします。これは昔から使われていて、胎児に影響がとても少ないクスリです。これでも十分下がらないときには、β受容体遮断薬や一部のカルシウム拮抗薬を使います。授乳中の人β受容体遮断薬やカルシウム拮抗薬で、赤ちゃんへの影響を小さくします。なお、妊娠と薬情報センターも御覧下さい。妊娠中・授乳中のお薬Q&A:国立成育医療研究センター前立腺肥大症の人α受容体遮断薬を使うと、おしっこのでも良くなり、血圧も下がってきます。ただ、立ち上がったときにふらつきが出ることがあるため、注意が必要です。若年勃起不全(ED)血圧の薬の中にはEDの副作用を持ってるモノもあるため、若くしてEDがある高血圧の人は、一度クスリを見直します。動悸不整脈以外の動悸の場合、β受容体遮断薬を使うと症状がとれることがあります。心臓病心不全の治療としても使う、アンジオテンシン変換酵素阻害薬やβ受容体遮断薬、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬を積極的に使います。血圧が下がらない原因を探そう以上、血圧を上げる病気と血圧の薬について述べてきました。血圧が下がらない場合、原因をいろいろ探してゆくと、最終的に下がる事がほとんどです。悩んでいるヒトは一度ドクターに相談してみて下さい。
    Read More
  • アップルウォッチ外来|橘医院(山形市・内科)
    当院ではアップルウォッチ(Apple Watch)で心電図を記録してきた方の診察も、受け付けています。→Apple Watch の心電図 App で心電図をとる※Apple Watchや心電図Appの操作方法についてのご相談はお受けできませんので、ご注意ください。診察の流れ●健康保険証をお持ちいただき、通常通り受付してください。(当院では無料診断は行っていません)●診察室で、アップルウォッチの心電図を印刷します。●その後、通常の診察を行います。アップルウォッチの心電図の精度は?医療機械の承認をとっています。→薬生機審発 0127 第7号 - 厚生労働省専門的にはなりますが、12誘導心電図のI誘導の波形が記録されます。→日本循環器学会の、適正使用についてのお知らせ先日来た患者さんは、アップルウォッチで、きちんと不整脈の診断ができました。とてもきれいな心電図がとれますが、様々な原因で判読できないときもあります。診察の時に実際の波形を見せてもらい、判断します。不整脈への応用普段から身につけているので、症状があるときにすぐ記録できることが強みです。以下のような不整脈に有効と考えます。・心房細動・上室頻拍・期外収縮→不整脈外来特に心房細動は、脳梗塞を起こすことがあるため、早期診断が重要です。睡眠時無呼吸症候群への期待まだ医療用の認定は受けていませんが、酸素飽和度を記録できる機種もあります。→Apple Watch Series 6 の血中酸素ウェルネス App で、血中に取り込まれた酸素のレベルを測定する夜間に記録することで、睡眠時無呼吸症候群を早期発見出来ることが今後期待されます。
    Read More