橘医院|山形市西田のクリニック:内科・循環器内科・消化器内科

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  • 高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)
    高血圧とは、外来血圧:140/90mmHg、家庭血圧:135/85mmHgを超えていると診断される病気です。山形市を含む日本全国で、推定4,300万人が高血圧に悩んでいるとされます。しかし、治療を受けているのはそのうち約1,000万人で、全体の23%に過ぎません。高血圧はありふれた病気ですが、放置すると脳卒中、心筋梗塞、腎不全といった重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。特に山形市のように冬の寒さが厳しい地域では、血圧が上がりやすく注意が必要です。高血圧へのギモン当院では高血圧外来を設け、患者さんから多くのご質問をいただいています。ここでは代表的なご質問とその回答を紹介します。血圧の薬を飲んでいるが、妊娠・出産・授乳はできる?妊娠、出産、授乳中でも使用できる血圧の薬があります。そのため、多くの場合、これらを安全に行うことが可能です。妊娠中の高血圧治療には以下の2種類があります。 1)妊娠高血圧症候群:妊娠後に血圧が上がる場合を指し、産婦人科での管理が必要です。こちらのサイトが参考になるでしょう。→妊娠高血圧症候群:日本産婦人科学会2)高血圧合併妊娠:もともと高血圧の方が妊娠した場合で、適切な治療で健康な出産を目指します。目標は160/110mmHg未満で、妊婦さんの状態に合わせて産婦人科と相談しながら決めます。>妊娠、出産、授乳の時に使える血圧の薬があるため、多くの場合可能です。山形市でも、専門医との連携により、安全な治療が可能です。当院で治療した方も、多くの方が無事に出産されています。なお授乳時の高血圧治療については、多くの血圧の薬が、内服可能です。代表的な薬であるニフェジピン、アムロジピンなども、ほとんど母乳には出てきません。高血圧の薬は一度飲み始めると、一生飲まなければだめ?減塩、減量、運動といった生活習慣の改善によって血圧が下がり、薬をやめられる場合もあります。山形市の地域特性として、冬場は血圧が上がりやすい一方で、夏場には下がるケースもあります。こうした季節の変化も考慮しながら、患者さんに合った治療法を提案しています。また、ストレスが原因で血圧が上がっている場合、環境の変化によって薬を不要とすることも可能です。一方で、長期間高血圧が続くと血管にダメージが蓄積され、薬を継続する方が良い場合もあります。これについては主治医とよく相談することが大切です。高血圧のクスリの副作用は?降圧薬には咳や顔のほてりなどの副作用がありますが、最近では副作用を軽減するために複数の薬を少量ずつ組み合わせる治療が主流となっています。山形市内で治療を受けている患者さんでも、こうした方法で生活の質を保ちながら血圧をコントロールしている方が多いです。降圧薬の使用に関する不安がある場合でも、自己判断で薬を中断することは避け、必ず主治医に相談してください。高血圧ですが、クスリは飲みたくありません!本態性高血圧の治療では、まず生活習慣の改善を目指し、クスリを使わない方法を検討します。当院でも「薬を使わずに高血圧を改善したい」とおっしゃるが多く、まずは生活習慣改善を優先した治療を推奨しています。生活習慣の改善が成功し血圧が下がれば、薬を使わずにコントロールすることが可能です。以下の5つのポイントが重要です。1)減塩東北地方は塩分摂取量が多い地域として知られています。山形県は1日あたりの塩分摂取量は10〜13gと、日本の中でもトップクラスです。「そんなに塩分を摂っていない」と思っていても、知らず知らずのうちに多くの塩分を摂取しているケースが多いです。野菜や果物などカリウムを多く含む食材は、余分な塩分を体外に排出する働きがあり、高血圧の改善に役立ちます。山形県の特産品である果物を活用するのもおすすめです。こちらのブログも参考にしてください→減塩でつまずいた方必見!高血圧に良い食材とは?2) 禁煙タバコは高血圧をはじめ、多くの病気のリスク要因です。電子タバコや加熱式タバコは従来のタバコより害が少ないと言われることがありますが、長期的な影響はまだ不明で、完全な禁煙が推奨されます。禁煙については、こちらをご覧ください。→禁煙成功の3つのコツ3)節酒・禁酒お酒の摂取量をコントロールすることも重要です。山形にはおいしい地酒がありますが、日本酒換算で1日1合未満に抑え、休肝日を設けることが健康的な生活習慣に繋がります。4)リラックスするストレスが血圧を上昇させる原因になることは広く知られています。山形には自然豊かな公園や温泉が多く、これらを活用してリラックスする時間を持つのも良い方法です。5)減量肥満は高血圧をはじめ、多くの生活習慣病のリスクを高めます。内臓脂肪が多いと高血圧になりやすく、わずか1〜2kgの減量で血圧が下がるケースもあります。山形の季節ごとのイベントやウォーキングコースを活用し、楽しみながら運動を取り入れてみましょう。そもそも、なぜ高血圧になるの?血圧が上昇する主な原因は「遺伝」「年齢」「生活習慣」です。この中でも特に生活習慣の影響が大きいとされています。山形の冬の寒さや塩分摂取量の多さといった地域特性も、血圧上昇の要因として考えられます。高血圧には原因が明確な「二次性高血圧症」と、生活習慣が主な原因の「本態性高血圧症」の2種類があります。特に後者では、生活習慣の見直しが効果的です。高血圧に自覚症状はあるの?高血圧には自覚症状がほとんどなく、「サイレントキラー」とも呼ばれるくらいです。ただ、治療を始めた後に肩こりや頭痛などが軽減することがあり、これらが高血圧による症状だったと気づく場合もあります。高血圧はクスリを飲んでも下げた方が良いの?生活習慣の改善だけで血圧がコントロールできない場合は、降圧薬による治療を検討します。複数の薬を組み合わせる治療が主流となっており、より効果的な降圧が可能です。高血圧をちゃんと治療することで、脳卒中、腎臓病、心臓病などの可能性を減らすことが、わかっています。山形市の地域医療機関でも、このような治療を通じて多くの患者さんの血圧管理をサポートしています。クスリを飲んでいるのに血圧が下がらないときには?こちらをご覧ください。→クスリで血圧が下がらない!高血圧は治るの?本態性高血圧症の場合、生活習慣の改善によって血圧が下がれば、治ったと考えられます。一方、腫瘍や腎動脈狭窄などによる二次性高血圧は、医学的に治せる可能性があります。代表的なものは、原発性アルドステロン症、腎血管性高血圧症、褐色細胞腫、クッシング病で、高血圧全体の5〜10%といわれています。早期に腫瘍摘出や血管拡張術を行うと血圧が下がり、治った状態になります。そのため、なるべく早めに診断する必要があります。二次性高血圧で最初に行う検査は、採血と腹部超音波です。当院でも行っておりますので、気になる方はご相談ください。検診・診察の時に血圧が上がります普段は血圧が正常なのに、健康診断や診察時に血圧が高くなる方がいます。このような状態は、医療従事者や白衣を見ることで血圧が上がることから「白衣高血圧症」と呼ばれています。原因は「緊張」です。特に初めての診察や検診の際に白衣高血圧を経験される方が少なくありません。通常、病院以外では血圧が正常なため問題ないと言われてきましたが、近年では白衣高血圧が放置されると、通常の高血圧に移行するリスクがあることが分かっています。定期的に血圧を測定し、血圧が高くなる場合は早めに治療を検討することが重要です。また、治療中でも診察室で血圧が高くなる方には、自宅での血圧測定を行い、家での血圧を参考に薬の調整を行います。高血圧治療ガイドライン2019高血圧治療の指針である「高血圧治療ガイドライン2019」に基づき、診断や治療が行われています。特に注目すべきポイントを以下にまとめます。1)正常血圧は、外来血圧120/80mmHg未満血圧が120/80mmHgを超えると、心臓病、脳卒中、腎臓病などのリスクが上昇します。ガイドラインでは、120/80mmHgから140/90mmHgの間を「正常高値血圧」「高値血圧」とし、注意が必要な段階としています。2)治療による目標血圧・75歳未満の成人・脳卒中後・心臓病・糖尿病・尿蛋白陽性の慢性腎臓病・抗血栓薬内服中:130/80mmHg未満・75歳以上・首や脳底部の動脈が狭い人・尿蛋白陰性の慢性腎臓病:140/90mmHg未満これらの目標値に基づき、生活習慣改善や薬物療法を組み合わせて治療が行われます。山形市内の多くのクリニックでも、患者さん一人一人に合った目標値を設定し、個別にサポートしています。まとめ高血圧は「年齢」「体質」「生活習慣」の3つの要因が絡み合って発症します。血圧を適切に管理することで、脳卒中、心筋梗塞、腎不全などの重大な病気を予防することが可能です。治療では生活習慣の見直しが最初のステップですが、必要に応じて薬物療法を併用し、効率的に血圧を下げることを目指します。山形市内には、高血圧の診断と治療を行うクリニックが多数あり、地域に密着した医療を提供しています。健康な生活を続けるためには、早期診断と継続的なケアが鍵となります。ぜひ、かかりつけ医に相談して、あなたに最適な治療法を見つけてください。高血圧関連ブログ・減塩でつまずいた方必見!高血圧に良い食材とは?・薬を使わずに血圧を下げる方法:生活習慣の見直しポイント・秋の寒暖差が危険!脳卒中と心筋梗塞を予防する方法・寒い季節の血圧管理:首・手・頭の暖かさがカギ・冬の運動で健康を守る: 高血圧・糖尿病・高脂血症の方へのアドバイス・寒さと血圧管理:健康を守るための温かいアドバイス・秋の体調管理: 急激な寒さへの高血圧・痛風対策・秋の気候変化と高血圧の関係:気をつけよう、その変動!・お酒と高血圧:飲酒の影響と健康へのヒント・夏は血圧低下に注意:脱水と血圧の落とし穴・脳卒中と救急車の呼び方|橘医院(山形市・内科)・禁煙成功の3つのコツ|橘医院(山形市・内科)・クスリで血圧が下がらない!|橘医院(山形市・内科)
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  • 減塩でつまずいた方必見!高血圧に良い食材とは?
    「高血圧には減塩」と言われますが、なかなか出来ないモノ。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)塩分を減らすと味を薄く感じ、「おいしくない」と続けられないコトも多いです。では、ある食材を食事に付け加えてみてはどうでしょう?高血圧学会ではカリウムの多い食材を加えることで、血圧を下げようという取り組みが始まっています。カリウムは塩分を体外に出す働きがあり、高血圧に効果があります。NHKの「トリセツショー」でも取り上げられ、具体的な方法も広がってきています。今回はカリウムの多い食材を紹介します。●注意点高血圧はあくまで減塩がメインで、カリウムの多い食材は補助です。腎臓病のヒトはカリウムの摂りすぎに注意が必要です。かかりつけ医と相談してください。日本人の現状と対策WHOのガイドラインを参照すると、日本人のカリウム摂取量は1日あたり平均1,000mg〜1,200mg不足しています。カリウムの多い食材をおかずに追加したり置き換えることで、カリウムを効率よく摂ることが出来ます。なお、ゆでる・煮る・水にさらすと、カリウム量は減少します。食材のカリウム量カリウム約300mgを含有する量です。1日に4つ、追加したり置き換えたりしてください。1)野菜生で食べられるものはサラダなどにした方が、カリウムを多く摂れます。ほうれんそう 40g(1/5束)にんじん 100g(2/3本)小松菜 60g(1/5束)水菜 60g(1/3束)春菊 70g(1/3束)ブロッコリー 70g(1/3株) トマト 140g(1個)かぼちゃ 70g白菜 140gセロリ 70g(1本)キャベツ 160gレタス 150g2)乳製品簡単に摂れますが、カロリーに注意。牛乳 200mLヨーグルト 180g3)芋類線維素も多くオススメですが、炭水化物が多いので注意。ジャガイモ 70g(1/2個)里芋 50g(1個)サツマイモ 75g(1/2個)4)キノコ類線維素も多く風邪予防にも効果があります。ぶなしめじ 80g(1パック)えのき 90g(1パック)エリンギ 90g(2〜2.5本)舞茸 130g(1〜1.5パック)5)大豆製品良質のタンパク質も含みカロリーも低めです。豆腐 250g(2/3〜1丁)納豆 50g(1パック)豆乳 160mL6)果物ビタミンも豊富ですが糖質が多めです。みかん 200g(2個)バナナ 80g(2/3本)アボカド 50g(1/2個)キウイ 100g(1個)7)魚全般的に多く、肉に置き換えても良いでしょう。まだい 60g(刺身4切れ)まぐろ 70g(刺身5切れ)ほたて 80g(貝柱3個)ぶり 80g(切り身2/3)サーモン 80g(刺身5切れ)8)肉脂身の多い肉や加工食品に置き換えると良いでしょう。豚ヒレ 160g牛ヒレ 160g鶏ささみ 250gまとめ減塩は難しくても、高血圧に良い食材を取り入れるのは、やりやすいと思います。ただし、あくまで「減塩の補助」です。ほうれん草のおひたしに醤油をたっぷりかけるのは、本末転倒。食事の塩分を減らすには、徐々に減塩を勧める事がコツ。減塩食になれてくると、少しの塩加減で美味しく感じてきます。食事のバランスを整えて、健康に過ごしましょう。
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  • 薬を使わずに血圧を下げる方法:生活習慣の見直しポイント
    「血圧が上がってきたけど、薬は飲みたくありません。どうしたらよいでしょう?」診察中によく質問を受けます。高血圧治療の第一歩は生活の改善です。ただ、生活習慣は何年も続いていてカラダに染みついているため、問題点を見つけ出すことは簡単ではありません。今回は血圧が上昇する主な理由と、男女ごとの対策についてお話します。当てはまるモノを見つけて変えることで、血圧が良くなるきっかけとなるでしょう。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)血圧が上昇する主な原因1. 加齢による血管の変化 年齢とともに血管が硬くなる(動脈硬化)ため、血液がスムーズに流れず、血圧が上昇しやすくなります。2. 運動不足 働き盛りの年代は忙しく、運動量が減ってきます。これが血圧を上げることがあります。3. 体重の増加 年齢が上がると筋肉量が減ってきて、代謝が低下します。以前と同じ食事量でも脂肪がつきやすくなって体重が増え、血圧が上昇することがあります。4. ストレス 仕事や家庭の責任が増えることで、ストレスが溜まりやすくなります。ストレスは血圧を上げる大きな要因の一つです。5. 食事の変化 塩分の多い食事やバランスの取れていない食事が、血圧を上昇させる原因となります。特に、外食や加工食品が増えるとリスクが高まります。6. アルコールの過剰摂取 適度な飲酒は血圧に影響しませんが、過剰なアルコール摂取は血圧を上昇させます。7. ホルモンバランスの変化 特に女性の場合、更年期に伴うホルモンの変化が、血圧に影響を与えることがあります。8. 遺伝的要因 家族に高血圧の人がいる場合、体質的に血圧が上がりやすい傾向があります。年を重ねると他の要因が増えてくるため、合わせ技で血圧が上昇しやすくなります。9. 生活習慣病 糖尿病や高コレステロールなどの生活習慣病は、血圧の上昇を引き起こすリスクを高めます。これらの要因が重なり合うことで、血圧が上昇します。男性向けの生活改善ポイント1. 運動を生活に取り入れる 血圧管理には有酸素運動が効果的です。ジョギングやウォーキング、サイクリングなどの軽い運動を週に3〜5回、30分から1時間行うことが勧められます。「そんなにできないよ〜」と言う人も多いでしょう。でも、5分〜10分の短時間運動を数多く行うことで、同じような効果を得られます。体重を少し減らすだけでも血圧に良い影響を与えるため、運動は非常に重要です。2. 食生活の見直し 減塩を意識しましょう。特に加工食品や外食には塩分が多く含まれているため、できるだけ自炊を心がけましょう。減塩は大切です。特に山形は塩分摂取量が多い県。一日9g(通常の病院食)を最初の目標として、可能なら6g未満に抑えることが推奨されます。野菜や果物を多く摂取することで、血圧にプラスの影響を与えます。特にカリウムの多い食材(ブロッコリーやほうれん草など)が効果的です。3. アルコールと喫煙の管理 アルコールは適度に楽しむ程度(1日あたり日本酒1合未満、ビール500mL未満)に抑えましょう。飲みすぎは血圧を上げるリスクがあります。また、休肝日をきちんと設けることも大切です。タバコも血圧を上げる原因になるため、禁煙を目指しましょう。4. ストレス管理 仕事や家庭でのストレスが、血圧に影響を与えることが多いです。リラクゼーション法や深呼吸、マインドフルネスなどを取り入れ、ストレスを軽減する習慣をつけることが大切です。5. 睡眠の質向上 睡眠不足や質の悪い睡眠は、血圧に悪影響を与える可能性があります。7〜8時間の良質な睡眠を取ることを心がけましょう。女性向けの生活改善ポイント1. 運動の工夫 女性の場合も有酸素運動が効果的ですが、ヨガやピラティスなど、ストレス軽減や体の柔軟性を高める運動も血圧コントロールに役立ちます。日常の活動に無理なく取り入れやすい運動を選び、継続することが大切です。2. ホルモンバランスの影響 更年期に差し掛かる女性は、ホルモンの変化が血圧に影響を与えることがあります。これに対処するためには、バランスの良い食事や運動が重要です。また、必要であれば婦人科に相談し、ホルモンバランスを整える方法を検討することも有効です。3. 食事の改善 塩分制限に加え、鉄分やカルシウム、マグネシウムなどのミネラルをバランスよく摂取することも心がけましょう。女性は骨粗鬆症になりやすく、骨の健康を維持することは、更年期後の健康全般にとっても重要です。4. ストレスとリラクゼーション 女性は家庭や仕事での責任が多く、ストレスを感じやすい傾向があります。時間を見つけてリラクゼーションや趣味に没頭する時間を作り、心身のリラックスを促すことが重要です。5. カフェインの摂取を抑える 特にカフェインの摂取量が多い場合、それが血圧に影響することがあります。コーヒーや紅茶の飲み過ぎには注意しましょう。まとめ男性も女性も、働き盛りの年代は血圧が上昇しやすくなります。原因は、人さまざまです。しかも、複数の要因が複雑に絡み合っています。少しずつでも生活習慣を改善することで、血圧を薬に頼らずに管理できる可能性があります。しかし、結果が出るまで時間がかかります。焦らずに行うことが、うまくゆくコツ。定期的な血圧チェックを行い、状態に応じて医師と相談しながら進めることが大切です。自分でできることをやっても血圧が下がらない時は、かかりつけ医と是非相談してください。
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  • 寒い季節の血圧管理:首・手・頭の暖かさがカギ
    (2024年2月27日)みなさんこんにちは。今シーズンは雪が少なく暖かい日も多いのですが、まだ朝晩は氷点下になります。この時期、仕事で屋外の作業をされる方々は本当に大変です。カラダが冷え、体調も崩れがちになります。暖かい防寒具を着て作業すると思いますが、意外と盲点なのが首・手・頭。この3つが冷えると、体温を奪われてしまいます。特に高血圧の方にとって、寒さは血圧に影響を与えるため、注意が必要です。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)冬と血圧の関係冬になると、私たちの体は寒さから身を守るために血管を縮めます。これは体温を保つための自然な反応ですが、血管が縮むと血圧が上昇することがあります。高血圧の方は、冬場の血圧上昇から脳卒中や心臓病を起こすことも。首・手・頭の防寒の大切さ冬の寒さ対策として、ほとんどの人は厚着をするでしょう。しかし首・手・頭の防寒が意外と忘れがちです。これらの部位は体温の調節に大きく関与しており、ここをしっかり温めることで、血圧の急激な上昇を防ぐことができます。首の防寒首は皮膚が薄く、しかも太い血管が通っています。首が冷えると体温が一気に奪われ、体調が崩れやすくなります。マフラーやネックウォーマーを利用して、首元を暖かく保つことで、血圧の安定にもつながります。手の防寒手もまた、冷えると血流が悪くなりやすい部位です。手先の血管は細く、チョットした冷えで縮んでしまいます。高血圧の方はその影響で、血圧が思った以上に上昇してしまいます。以前部屋を暖めることの大切さをお伝えしましたが、その時にもポイントとなるのが手の保温でした。屋外でも全く同じです。→寒さと血圧管理:健康を守るための温かいアドバイス細かい作業を行うときはやむを得ないですが、可能な限り防寒手袋を着用することで、手の温度を保ち、血流の低下を防ぎましょう。頭の防寒頭は熱を逃がす主な部位の一つで、カラダの20%もの熱が放散されると言われています。寒い時期に帽子を着用することで、体温の低下を防ぎ、体全体を暖かく保つことができます。ニット帽で耳も覆うことで、さらに冷えを防いでくれます。まとめ冬の屋外作業は、体を冷やしやすく、特に高血圧の方にとっては寒さ対策が重要になります。厚着をした上に首・手・頭をしっかりと温めることで、血圧上昇による脳卒中や心臓病の予防になります。まだ寒さは続きます。この冬は、冷え対策をしっかりと行って、安全に過ごしましょう。
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  • 冬の運動で健康を守る: 高血圧・糖尿病・高脂血症の方へのアドバイス
    (2024年2月2日)今シーズンは例年より暖かい冬となっています。それでも朝晩の冷え込みは厳しく、東北地方であるコトを思い起こさせます。なかなか屋外で運動する気になれないのですが、実は、冬は運動効果が高いのです。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)・脂質異常症(高コレステロール血症・高脂血症)|橘医院 (山形市・内科クリニック)冬の運動人間は寒さの中でも体温を一定に保つ必要があるため、冬は基礎代謝が高くなります。基礎代謝は1日に必要なエネルギーの60%も占めるため、寒いところにいると、それだけカロリーを消費します。さらにカラダを動かすと、より多くのカロリーを消費できます。つまり運動効率が高いのです。良いことずくめですが、注意点も。冬の運動についての注意点冬は寒いため、春夏秋とは体の状態が異なります。そのため、運動するときには次の点に気を付けてください。●血圧が上がりやすい暖かい室内から寒い屋外に出ると、血管が縮んで血圧が上がります。もともと高い人はさらに上がり、脳卒中や心臓病の発作が起こるキケンも。●体が硬くなり怪我をしやすい寒いところでは、筋肉や関節も硬くなりがち。いきなり体を動かすと、怪我にもつながります。●対策血圧が高い人は、キチンと治療を行いましょう。高血圧症で通院している人は、かかりつけ医に相談してください。また暖かい格好をし、充分な準備運動を行って、体を温めてから動くようにしましょう。発汗対策雪かきをしていても分かるとおり、寒い中で動くと、思った以上に汗をかきます。そのため冬の運動中は、知らないうちに脱水になりやすく、こまめな水分摂取も大切です。また汗をかいて体が冷えることもあるため、服装にも気を付ける必要があります。冬の運動時の服装低温と風を防ぎながらも、体温調節と快適性を保つことがポイントです。そのためには適切なインナーとアウターを選ぶことが重要です。以下に一般的なアドバイスを提供しますが、具体的な気温や天候、運動の種類によって調整してください。●インナー(下着)最近は、汗を外に逃がして湿気がこもらない合成素材が数多くあります。このような「吸湿発散機能」がある下着は、寒い中で動いても体をドライで暖かく保ちます。なお綿素材は肌触りが良いのですが、汗を吸収して濡れたままとなり、体温を奪うことがあるので注意が必要です。●アウター(ジャケットなど)フリースやウールなど、断熱性に優れた素材のセーターは熱を閉じ込めて、暖かさを保ってくれます。ジャケットは防水性に優れた素材のものが良いです。さらに汗を外に出す機能を持ったものが適しています。通常のジャケットなら、汗をこまめに拭くことが大切です。アクセサリーとして、手袋、帽子、耳当てなどを適宜使用して、露出部分の保護を忘れないでください。以上を気温や活動レベルに応じて、簡単に脱ぎ着できるように組み合わせることが重要です。カラダの異変を感じたら寒いときには急性心筋梗塞や脳梗塞などが起きやすくなります。運動中に急な胸痛が見られたり、手足が動かない、上手くしゃべれない、などの異変を感じたら、躊躇しないで救急車を呼びましょう。まとめ今シーズンは、雪かきをする機会が今のところほとんどありません。運動不足となって血糖値が高くなっている人も多いのです。寒さ対策をしながら意識的に外でカラダを動かすことで、体調を整えることをオススメします。
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  • 寒さと血圧管理:健康を守るための温かいアドバイス
    (2023年11月28日)11月に入り、急激に冷え込むようになりました。暑かった夏がウソのようです。冬タイヤへの交換もすみ、年末に向けた準備も進んでいると思いますが、今の季節に気を付けて欲しいのが「血圧」です。朝晩の寒さは、血圧を上昇させてしまいます。診察していても、いつもより10mmHgほど、患者さんの血圧が高く出ています。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)寒さと血圧の関係寒さは体に様々な影響を与えます。冷えると表面の血管が縮こまり、体温を下げないようにします。その時、血圧が上昇します。また寒さは交感神経を刺激し、血圧を上げます。そのため冷え込んでくるこの季節には、いつもより血圧が上がり、脳卒中や心臓病が起きやすいのです。ではどのような対策を取れば良いのでしょう?厚着では高血圧を予防できない?カラダを冷やさないためには、温度と衣服が大切です。おもては寒いため、暖かい格好で出かけると思います。家の中も、暖房で温めているでしょう。でも、その室温で十分なのでしょうか?灯油の値上げもあり、いつもより低い室温のまま過ごしていませんか?WHOでは室温を18℃に保つよう勧めています。しかし実際測ってみると、18℃を上回っている都道府県はたった3つです。東北地方は軒並み16℃〜17℃でした。「部屋の中でも厚着をすれば大丈夫」本当でしょうか?落とし穴があります。衣服からむき出しの手足が冷えると、毛細血管が縮んで、血圧が上がってしまいます。そのため、部屋全体の気温を保つことが大切なのです。室内温度の重要性高齢者は、室温が1℃下がると血圧が1mmHg上がると言われています。特に朝、起きるときには部屋が寒いと血圧が上がりやすく、脳卒中や心臓病が起きやすくなります。タイマーで部屋を暖かくしたり、家の断熱を見直したりして、室温を快適に保つことが大切です。国土交通省が出している「あたたか住まいガイド」のリンクを挙げておきます。あたたか住まいガイドまとめ山々は白くなり、冬将軍もすぐそこまで来ています。でも、寒さ対策はまだ間に合います。血圧が上がって脳卒中や心筋梗塞になると、生活の質が落ちてしまいます。予防がとっても大切です。高血圧で通院中のヒトは、主治医とも相談してください。血圧上昇を予防して、これからの季節を乗り切りましょう。
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  • 秋の健康活動!紅葉狩りで生活習慣病を改善しよう
    (2023年10月24日)秋が深まり、紅葉の美しい季節がやってきました。紅葉狩りは、自然を満喫しながら体を動かせる素晴らしい機会です。今回は生活習慣病を抱える方々に、紅葉狩りの魅力と健康へのメリットについてお話ししましょう。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)・脂質異常症(高コレステロール血症・高脂血症)|橘医院 (山形市・内科クリニック)・痛風・高尿酸血症|橘医院 (山形市・内科クリニック)紅葉狩りの楽しみ方紅葉狩りは、山を歩いたり、公園を散策したり、クルマから眺めたり、出向いた先でグルメを楽しむなど、さまざまな楽しみ方があります。そのような中、生活習慣病にも効果のある紅葉狩りは、やはり歩くこと。色とりどりの葉っぱを見ながら歩き、深呼吸をすると、リラックス効果から心が癒されます。カメラを持って写真を撮るのもおすすめです。家族や友達と一緒に行けば、会話も弾みますし、一人でものんびりと自然を感じるのもイイですね。健康へのメリット紅葉狩りで歩くと、心臓が強くなり、血流が良くなることで高血圧の改善につながります。また、脂肪を燃焼させる効果もあるので、高脂血症や糖尿病の方にもおすすめです。高尿酸血症の方は、痛風の時は無理な運動は控える必要がありますが、軽い散歩程度なら問題ありません。そしてウォーキングにはもう一つメリットが。それは普段よりたくさん歩くことでカロリーが消費され、グルメも問題なく楽しむことが出来ることです。注意点と準備紅葉狩りを楽しむ前に、いくつかの準備と注意点をお伝えします。まず、服装は動きやすく、暖かいものを選びましょう。山の散策は予想以上に寒いことがあります。体が冷えると、血圧が上がったり、痛風発作が起きやすくなります。靴は歩きやすいものを、そして水分補給も忘れずに。お弁当を持ってピクニック気分で楽しむのも良いでしょう。特に痛風発作の直後は、慣れない靴で足を痛めたり、脱水から再発することがあります。また、病気をお持ちの方は、必要なお薬を持っていくことを忘れないでください。まとめ紅葉狩りは、美しい景色を楽しみながら体を動かせる素晴らしい活動です。高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症をお持ちの方でも、安心して楽しむことができます。ただし、無理をせず、自分のペースで楽しんでください。季節の変わり目、紅葉狩りで心も体もリフレッシュしましょう!
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  • 秋の体調管理: 急激な寒さへの高血圧・痛風対策
    (2023年10月4日)「なんか急に寒くなってきた」患者さんから、良く聞くセリフです。2023年の夏は「猛暑」というより「酷暑」がぴったりくるシーズンでした。「早く秋が来ないかな」と多くの人が思っていたでしょう。しかし10月の声を聞いた途端、朝晩の冷え込みが厳しくなりました。体調を崩して受診する方も増えています。秋は寒さ対策が必要ですが、季節の移り変わりに気付かず、体が冷えてしまったなんてコトも。気がつかないのは、秋独特の気候が原因です。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)・痛風・高尿酸血症|橘医院 (山形市・内科クリニック)感じる温度と実際の温度夏と秋とでは、寒暖計の気温が同じでも、体感温度は異なります。なぜなら、環境や体の仕組みにより、温度の感じ方が違ってくるからです。1.湿度湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体の熱が逃げず、暑く感じます。逆に湿度が低いと汗が早く渇くため、体温が下がりやすく、寒く感じることが増えます。秋は夏より湿度が下がるため、同じ気温でも寒さを感じるようになります。2.風風に当たると体の表面から熱が奪われ、寒く感じます。秋は空気も乾くため、風に吹かれると思った以上に体が冷えてしまいます。3.日射し秋は夏より日光の強さが弱くなるため、家の壁や屋根を温める効果が少なくなります。部屋の中は建物からの輻射熱が少なくなり、体感温度は下がってきます。季節変化の感じにくさまた、夏から秋に移り変わる時期は、なかなか予測しにくいものなのです。1.慣れの効果夏の終わりから初秋にかけて気温は下がっていきますが、その変化はゆっくりなため、分かりにくいモノ。そのため、気がついた頃にはかなり気温が下がっていて、急に寒くなった感じがします。2.生活リズムや忙しさ日々慌ただしく過ごしていると、外の気温にあまり注意を払わないことがあります。さらに最近の住宅は気密性が高く、快適な室温で過ごせます。その結果外の気温の変化が分かりづらく、おもてに出た途端に体が冷えることも。3.天気予報の予想気温天気予報は予想気温も知らせてくれて、便利です。しかし同じ気温でも、湿度、日照、風の影響で、感じる温度は変わってきます。夏と同じ感覚で過ごすと、体感温度の違いから、体が冷える原因になります。寒さがカラダに与える影響寒さはカラダを冷やし、免疫力の低下から風邪を引きやすくなるコトは、有名です。しかしそれ以外にも、生活習慣病、特に高血圧と痛風に大きな影響を与えます。血圧への影響寒くなるとカラダの血管が縮むため、血圧が上がってきます。夏に比べて10mmHgほど高くなる人も多いのです。次の点に気を付けると良いでしょう。1.室温の管理特に気を付けたいのが早朝。起きるときに部屋が寒いと、思った以上に血圧が上昇し、脳卒中や心臓病になってしまうことも。秋は早めに暖房の準備をすると良いでしょう。2.適度な運動涼しくなると体が縮こまってしまい、動くのがおっくうになります。しかし「運動の秋」とも言われているとおり、体を動かすには絶好のシーズンです。運動には血圧を下げる効果があります。適度な運動を日常にと入れることが、血圧を安定させるコツです。痛風への影響寒くなると足が冷え、痛風発作が起きやすくなります。特に宴会の翌日、足が冷えた状態で長距離を歩いたりすると、発作が起きやすくなります。寒くなる時期には、次のようなポイントに気を配ると良いでしょう。1.適度な水分摂取あまり汗をかかない秋は、水分を摂らなくなります。気がつくと脱水となり、痛風が起きやすくなってしまいます。2.食事やお酒の注意点秋は美味しい食材も増え、食欲も増します。ついつい食べ過ぎることで尿酸値が上がり、発作が起きやすくなることも。またアルコールは尿酸値を上げるため、痛風発作が起きやすくなります。これは焼酎でも同じ。食事は美味しく食べながら量を調節し、サケを飲みすぎないようにしましょう。早めの対策が大切!秋の寒さは、気付かないうちにやってきます。体調を崩しては「食欲の秋」や「運動の秋」を楽しむことが出来ません。また持病の悪化は、生活満足度を下げてしまいます。寒くなる前に準備をすることで、良い季節を楽しみましょう。
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  • 秋の気候変化と高血圧の関係:気をつけよう、その変動!
    (2023年10月7日)暑い夏が過ぎ、ようやく過ごしやすい気候となりました。秋は美しい風景や涼しさを感じることが多い季節です。そのため、運動会やマラソン大会など、スポーツイベントも多く開催されます。しかしこの時期は、体の変化にも注意が必要です。特に、高血圧の方は秋の気候の影響を受けやすいのです。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)秋の気候の特徴秋は一日の気温差が大きくなる季節。朝晩は涼しく、日中はまだ暑い日もあります。寒暖差があると、衣服を選ぶのが難しくなります。天気が良く、日中は気温が上がるからと薄着で出かけても、帰る頃にはぶるっと寒い思いをすることも。寒さは血圧が上がる大きな原因なのです。高血圧のおさらい高血圧は、血液が血管の壁にかける圧力が、通常よりも高くなる状態を指します。「上の数字」と「下の数字」の2つの数字で示され、これが高くなると、体に様々な問題が出てきます。しかもやっかいなのは、高血圧は自覚症状に乏しいこと。知らないうちに体にダメージがたまり、脳卒中、心臓病、腎臓病などの重大な病気に発展することも。→高血圧外来秋の気候が高血圧に及ぼす影響1)朝晩の冷えと血圧の上昇気温が下がると、体は体温を下げないよう、血管を収縮させることが多くなります。これは血圧の上昇につながります。2)日中と朝晩の気温差急な気温の変動により体の調整が上手く行かず、それが高血圧の原因になることもあります。3)秋の季節性の食事と塩分摂取秋にはおいしい食べ物がたくさん。しかし、塩分摂取が多くなりやすい季節でもあります。塩分過多は高血圧のリスクを高めます。秋の高血圧対策1)朝晩の温度差に注意して、適切な服装で体温調整を行いましょう。2)塩分の取りすぎに注意し、バランスの良い食事を心がけましょう。3)定期的に血圧を測る習慣を持ちましょう。4)寒さを感じたら、無理せずに暖を取りましょう。まとめ秋は血圧が上昇しやすい季節です。気温の変動に注意し、日常生活での小さな工夫をすることで、健康な秋を楽しく過ごしましょう。
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  • お酒と高血圧:飲酒の影響と健康へのヒント
    (2023年9月30日)秋が来て、芋煮会、バーベキューなど、宴会を楽しむ機会が増えてきました。仲間と楽しく過ごすことは、とても大切です。でも、お酒は私たちの血圧にいろいろな影響を与えます。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)お酒は血圧を下げる?お酒を飲むと、最初は血圧が下がることがあります。それは、アルコールが体内で分解されるときに出来る物質、アセトアルデヒドが血管を広げるから。アセトアルデヒドは、二日酔いを起こす物質としても有名。顔が赤くなり、脈が速くなり、血圧も下がってきます。でも、これは一時的なことです。気持ちよく寝た翌朝には、カラダは別の変化を起こします。宴会の翌朝が注意酔いが覚める翌朝、広がった血管が縮んで、血圧が上がります。アセトアルデヒドがなくなるだけではなく、他の原因も重なり、血圧が普段より上がるのです。シッカリ休肝日を設けると血圧は落ち着いてきますが、晩酌の習慣が長く続くと、下がらなくなります。こうして高血圧症へと進んでゆきます。つまみも要注意お酒を飲むときの「つまみ」も注意が必要です。酒のアテは塩分が多く、血圧を上げる原因になります。体の中に入った塩分は1日かけて尿から出て行きますが、しょっぱいモノを食べ続けると血圧が下がらなくなり、高血圧症に進みます。山形は全国でも、塩分摂取量が多い県として有名。気がつかないうちに、たくさんの塩が体に入っているのです。血圧のクスリとお酒血圧のクスリを飲んでいる人から「お酒飲んでも良いですか?」と、良く聞かれます。薬とお酒が一緒になると、思った以上に血圧が下がってしまいます。飲んだ日の夜中、血圧が下がった状態でトイレに行くと、ふらついて転ぶ危険があります。また「サケを飲むから」と血圧のクスリを飲まないと、翌朝に血圧が急上昇して、脳卒中や心筋梗塞になることも。血圧のクスリを飲んでいる人は「サケは飲まないで欲しい」と言うのが本音です。まとめ秋は美味しいモノが多く、お酒を飲む機会も増えます。「酒は百薬の長」とも言われますが、血圧に与える影響はかなり多いのです。健康のことも考えて、適量を守りながら楽みましょう。
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  • 「この薬はやめた方が良いよ!」友人の一言には気をつけよう
    (2023年9月13日)「この薬はやめた方が良いよ!」友人の一言には気をつけよう皆さんこんにちは。毎日患者さんを診察していると、さまざまな相談が寄せられます。その中で特に難しい話題が「友人からの医療アドバイス」なんです。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)友人のアドバイスは心からのもの友人や家族から「私がやった治療がすごく良かった!」や「この薬はやめた方が良いよ!」という話を聞いたことはありませんか?週刊誌でも「○○は飲んでダメ!」などの記事があり、それを元に話していることも多いようです。そんなとき、私たちはそのアドバイスを受け入れたくなることが多いですよね。でも、ちょっと待ってください。体は人それぞれ友人や家族は、私たちのことを心から思ってアドバイスをしてくれることは、確かです。しかし、その助言が自分に合っているとは限りません。なぜなら、友人と自分とでは、体の状態や病気の状態が違うからです。例えば、同じ高血圧でも、飲んでいるクスリや原因が違うことがあります。また、薬にはそれぞれ適切な使い方や効果があります。友人は良かったとしても、自分にはそうでないコトもあります。かえって具合が悪くなることも小学校のとき、みんなが同じ靴を履いていると、自分もその靴が欲しくなることがありましたよね。でも、靴のサイズや形が合わなかったら、足が痛くなってしまいます。医療のアドバイスも同じです。友人の助言が自分に合わないと、体に悪影響を及ぼすこともあるのです。かかりつけ医との相談が大切そのため、病気のことや薬のことをは、信頼できるかかりつけ医に相談しましょう。かかりつけ医は、私たちの体のことをよく知っているので、正しいアドバイスをしてくれます。そして、自分の体に合った治療や薬を教えてくれるのです。まとめ最後に、友人や家族からのアドバイスは大切にしましょう。でも、それをそのまま受け入れるのではなく、一度かかりつけ医に相談することをおすすめします。自分の体を大切にし、正しい医療の知識を持つことで、健康な毎日を過ごしましょう。みなさんの健康を心から願っています。
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  • 夏は血圧低下に注意:脱水と血圧の落とし穴
    (2023年9月2日)夏は血圧低下に注意:脱水と血圧の落とし穴皆さんこんにちは。山形市はまだまだ暑い日が続いています。クリニックで日々患者さんの診療を行っていますが、夏になると思った以上に血圧が変動する方が増えてきます。今回は、高血圧患者が夏に注意すべきことについて、お話ししたいと思います。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)こんな人がいます普段は外来血圧110/60mmHgの患者さんが、暑い日に外来で測ると90/40mmHg!患者さんも軽いふらつきを自覚していました。血圧のクスリは変わっていません。どうしてこんなに下がってしまうのでしょう?高血圧患者が夏に直面するリスク夏は暑さで汗をかくことが多く、その結果、体内の水分が失われやすくなります。この脱水状態が高血圧患者にとってどのような影響をもたらすのか、具体的に見ていきましょう。脱水と血圧の関係脱水状態になると、血液の量が減少します。これにより、血液が血管を流れる際の圧力、つまり血圧が下がる可能性があります。高血圧治療を受けている方は、薬の効果と脱水の影響が合わさり、予想以上に血圧が低下する時があります。冒頭の患者さんも、かなり汗をかいたと話していました。高血圧患者が夏に注意すべきポイント1. 水分補給を怠らない暑さでの汗の量は予想以上に多いもの。こまめに水分を取ることで、脱水を予防しましょう。ただし、心臓病の方は水分摂取に注意が必要なため、かかりつけ医と相談してください。2. 塩分の取りすぎに注意夏はいっぱい汗をかくから、と、つい塩分を多く摂取してしまうことがあります。しかし、汗に含まれる塩分はあまり多くありません。特別な場合を除いて、追加の塩分摂取は必要ありません。また山形は日本トップクラスの塩分摂取県。塩分は血圧を上げる要因となるため、摂取量には注意が必要です。3. 薬の内容や量を見直すクスリの中には、塩分や水分をカラダから出すことで、血圧を下げるモノもあります。さらに種類によっては、脱水により効果が強まる事もあります。クリニックでは夏の体調や生活リズムの変化に合わせて、薬を変えるコトもあります。ただし自己判断はキケンですから、かかりつけ医と相談しましょう。まとめ高血圧の方は、暑い時期には脱水による血圧の低下に特に注意が必要です。日常生活の中で水分補給を怠らないよう心掛け、かかりつけ医とのコミュニケーションを大切にして、暑い時期を乗り切りましょう。皆さんの健康を心から願っています。→高血圧外来
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  • ダイエットの大原則|橘医院(山形市・内科)
    「やせる」という意味で使われる、ダイエット。しかし不健康にやせたり、リバウンドしては意味がありません。ダイエット≠やせること =「病気になりにくい生活習慣をつけること」ダイエットの第一歩は、「バランスの良い食事」を、「なるべく三食規則正しく食べる」こと。米や麺類が多い食事、夜遅い食事、野菜の少ない食事は、生活習慣病の元です。・脂質異常症(高コレステロール血症・高脂血症)|橘医院 (山形市・内科クリニック)・脂肪肝について|橘医院 (山形市・内科クリニック)減量は必要ですか?やや太めでも、血糖値やコレステロール値、血圧などが高くなければ、医学的には問題ありません。逆にやせている人でも内臓脂肪が多く、血液データに異常がある人は問題です。減量が必要なら[摂取カロリー]−[消費カロリー]=体重変化これが大原則です。体重を減らすには、「摂取カロリーを減らす」か、「消費カロリーを増やす」しかありません。摂取カロリーを減らすには食べる量を減らすしかありません。問題は何を、どのように減らすかです。要注意食品1)コンビニスイーツ(せんべいも含む)これは「自分へのごほうび」ではなく「体脂肪へのごほうび」。2)缶コーヒー(ブラックを除く)缶コーヒーは「甘好肥」。一缶に角砂糖3個、微糖でも2個入っています。3)ラーメン・うどん・そば山形はラーメン王国。麺類「だけ」ではなく、一緒に肉・魚、野菜を食べましょう。4)アルコール飲むときのつまみが、太るもと。またビール350缶には、角砂糖3個分が入っています。消費カロリーを増やすにはとにかく動くことです。動くことに楽しみを見つけることが、長続きするコツです。1)有酸素運動ウォーキング、ジョギングが代表です。有酸素運動には又、ストレスやうつ状態(軽症の場合)を改善させる効果もあります。でも、有酸素運動だけでは筋肉は付きません。2)筋トレ食事制限に筋トレを追加すると、脂肪をより多く減らせ、リバウンドしにくくなります。軽いところから始めましょう。なお、翌日に筋肉痛の残らない筋トレは、筋トレではありません。階段昇降、スクワット(膝痛に気を付けて)など、軽く息が上がるまでやりましょう。骨粗鬆症の予防にもなります。なお、減量中の筋トレでは筋肉ムキムキにはなりません。3)こまネズミのように動く日常生活のなかで、エスカレーターを使わず階段を使う、上の階のトイレに行く、自分でコピーを取りに行くなど、「無駄な動き」を取り入れることで、消費カロリーを増やせます。減量を行うときのコツ1)目標をはっきりさせる「家族に言われた」「検診で引っかかった」程度の理由では、減量できません。それは所詮「他人事」と思っているから。ブライダルダイエットの成功率が80-90%と高いのは、「自分事」だから。あなたは、「なぜ減量したいのですか」?2)空腹時に脂肪が燃えるまあ、実はそう単純ではないのですが、胃腸のためにも、空腹感を感じてから食べることは大切です。うれしいことに、最も燃えやすいのが内臓脂肪。3)目で食べない甘いもの、好きなモノは、見ただけでつい食べたくなってしまいます。一度目を閉じて、本当におなかがすいているか、からだに聞いてみましょう。4)水を飲む減量中は食事から摂る水分が、不足しがちです。この時期の体調不良も、ある程度は脱水が原因です。水道水で十分。喉が渇いたら、こまめに水分補給を行いましょう。5)なぜリバウンドするのか?それは、「正しいダイエットをしていない」から。間違ったダイエットでは、脂肪とともに筋肉が減って、基礎代謝が下がります。そして食事量を戻したときに、脂肪が増えてしまいます。6)よく寝る睡眠不足によりホルモンバランスは乱れ、食欲が増し、減量が失敗しやすくなります。7)体重を記録する記録することで、客観的に経過を振り返ることが出来ます。8)無理をしない無理して減量しても、続きません。また仕事が忙しい時期に減量を始めても、上手くいきません。無理をしないことも大切です。ヒトの生活パターンは様々です。以上の内容を自分の生活に上手く取り入れて、病気になりにくい身体を作りましょう。
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  • 脳卒中と救急車の呼び方|橘医院(山形市・内科)
    脳卒中はまだまだ日本で多く、寝たきりになる病気の第一位、死亡原因の第三位です。脳卒中になると後遺症のため、日常生活で不自由を感じるようになり、家族の負担が増加します。また認知症になるリスクも高まります。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)脳卒中の種類1)脳梗塞動脈硬化により、脳の血管がつまる病気です。脳卒中の中では最も多く、全体の75%を占めます。2)脳内出血血管が破れ、脳の中に出血する病気です。3)くも膜下出血脳の外側にある「くも膜」の下の血管が破れ、出血する病気です。「バットで頭が殴られたような」頭痛が特徴ですが、ごく軽い頭痛のこともあります。40−50歳代といった、若い人でも起こることがあります。4)一過性脳虚血発作一時的に脳の血管が詰まり、麻痺などが出ますが、すぐに消失する病気です。脳梗塞の前兆ですので、脳卒中と同じ対応が必要です。脳卒中の症状1)麻痺左右どちらかの手足が、動かなくなります。2)呂律が回らない口が動かしづらくなるため、上手く話せなくなります。また、よだれが口の脇からたれてくることもあります。3) 頭痛今までにないくらいひどい頭痛なら、くも膜下出血の可能性があります。4)気を失う意識がなくなったり、急にいびきをかいて、寝てしまったように見えることもあります。脳卒中の治療 なるべく早く(3時間以内)クスリでつまった血管を通したり、脳の状態を悪くしないようにクスリを使ったりします。脳出血やくも膜下出血の時には、場合によって手術も行います。脳卒中を疑ったらすぐに救急車を呼びましょう。具合の悪くなった時刻を、救急隊に教えてください。自家用車やタクシーで病院に行くと時間がかかってしまい、状態が悪くなります。脳卒中は寝ていても治りません。「急にいびきをかいたら、動かしてはダメ」という言い伝えは、昔のものです。ぐずぐずして時間を無駄にすると、その後一生後悔をすることになります。本人は「大丈夫」と病院に行くのを嫌がることがよくありますが、周りの人の判断で、無理にでも救急車を呼びましょう。また、麻痺などが良くなっても、必ず病院にすぐ行ってください。脳卒中の前兆かもしれません。脳卒中の予防1)血圧コントロール病院での血圧が140/90mmHg以上になると、脳卒中になる確率が増えます。現在治療中の人は、治療を継続しましょう。高血圧については、こちらをご覧ください。→高血圧外来2)禁煙タバコは脳卒中を増やし、禁煙はその危険性を下げます。禁煙については、こちらをご覧ください。→禁煙成功の3つのコツ3)定期的な運動運動習慣のある人は、ない人より6割程度脳卒中の危険度が少なくなります。4)健康診断をきちんと受ける脳卒中の危険を高める高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、心房細動(不整脈)を早めに見つけ、早めに治療しましょう。5)サケを控えるサケの量が増えると、脳卒中の危険も増えます。適量は日本酒換算で1合未満です。6)太りすぎの解消太りすぎは、動脈硬化を早く進め、脳卒中の原因となります。脳卒中は一旦起きてしまうと、その後の生活がとても大変になります。おかしいと思ったらすぐに救急車を呼びましょう。また、予防に勝る治療はありません。生活習慣を見直し、脳卒中を起こさないようにすることが大切です。救急車の呼び方119番に電話すると電話口では通信員が、次のように対応します。落ち着いて、ゆっくり話しましょう。
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  • 禁煙成功の3つのコツ|橘医院(山形市・内科)
    2021年8月27日 大切なお知らせ発がん性が疑われているニトロソアミンが、チャンピックス(禁煙治療薬)の一部ロットで検出されました。発売元では現在チャンピックスの全ロットを検査中であり、出荷が保留されています。出荷時期が不明なことから、現在当院では禁煙外来を中止しております。禁煙は、難しいモノです。しかし、3つのコツをつかむと、禁煙が成功しやすくなります。・高血圧外来|橘医院 (山形市・内科クリニック)1)「自分の」禁煙理由をノートに書く2)タバコが出す脳内麻薬をなくす3)タバコの記憶と上手につきあう「自分の」禁煙理由をノートに書く禁煙外来では「家族に言われたから」という理由のヒトが多いのです。しかし、これではなかなか禁煙に成功しません。禁煙するのは「自分自身」です。自分から禁煙したヒトは成功し、長続きします。禁煙の理由をノートに書いてみましょう。毎日読んで、禁煙して良かったこともノートに書きましょう。成功率が上がります。タバコが出す脳内麻薬をなくすニコチンは「ドパミン」という脳内麻薬を出します。タバコの火を消してニコチンが身体から抜けてくると、ドパミンもすぐに少なくなりイライラするため、またタバコに火をつけてしまいます。ニコチンでドパミンが出るのは、タバコを吸っている人だけです。ドパミンによってヒトはタバコの奴隷となり、自由はありません。1週間だけ、ガマンしましょう。その1週間でニコチンが身体から抜け、ニコチン不要な身体になります。記憶と上手につきあうタバコはしつこい。禁煙1年後でも、吸いたくなります。これは、タバコの記憶が、繰り返しよみがえるからです。タバコはもちろん、ライターや灰皿も処分しましょう。見ると思い出します。吸いたくなったら、水を飲む、深呼吸、散歩など、身体を動かしましょう。タバコの記憶は数分で消えます。タバコを勧めてくる悪い友達が、周りには必ずいます。彼らはシャットアウト。宴会は禁煙にとって危険な場所です。断るか、どうしても出席しなければならないときには、禁煙成功者の隣に座り、悪い友達から守ってもらいましょう。電子タバコの実際アイコスなどの電子タバコは煙がほとんど出ないため、「クリーン」なイメージがあります。しかし、メーカーは「害がない」とは言っていません。アセトアルデヒドなど、有害物質が含まれていることが既にわかっています。それよりも恐いのは、「よくわかっていない」という事です。将来どのような害が出てくるか、わからない。電子タバコはやめましょう。禁煙外来の実際禁煙外来は、5回のスケジュールです。適応は、1日本数×年数が200以上。初診から最終診察まで3ヶ月以内に終了する必要があります。禁煙を成功すると自信が付きます。また、タバコの自動販売機を探す必要がなくなります。是非チャレンジしてください。
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  • クスリで血圧が下がらない!|橘医院(山形市・内科)
    血圧が高くて、クスリを飲んでいる人も多いと思います。高血圧については、こちらをご覧ください。→高血圧外来近年はクスリが良くなり、昔に比べると良く下がるようになりました。しかし、それでもなかなか血圧が下がらないヒトがいます。なぜでしょう?一つは生活習慣です。思った以上に塩分や糖分を摂っている、運動不足、遅い夕食、タバコなど、クスリでは対応でいないような原因が隠れていることがあります。生活習慣以外の原因は何でしょう?1)隠れた病気がある2)クスリが合っていない今回はこの2つについて取り上げます。隠れた病気がないか?血圧を上げる持病がないか?まずこれを疑う必要あります。代表的な病気は、慢性腎臓病と二次性高血圧症です。慢性腎臓病腎臓はおしっこを作る臓器ですが、様々な原因で悪くなります。徐々に働きが低下してくる病気を、総称して慢性腎臓病と言います。慢性腎臓病は、高血圧、糖尿病、高脂血症、加齢、塩分過多、肥満などが原因となります。腎臓は、血圧もコントロールしています。そのため慢性腎臓病が悪くなると、血圧も上昇してきます。最近は検診でも腎機能として血清クレアチニン、尿蛋白を検査することが多くなりました。慢性腎臓病がみられる高血圧の治療は、クスリを慎重に選ぶ必要があります。二次性高血圧症血圧を上げるホルモンの異常で起こる高血圧です。全体の10%と、決して少なくありません。代表的な二次性高血圧症は、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、腎動脈狭窄症、クッシング症候群です。特徴は様々ですが、クスリを使ってもなかなか血圧が下がらず、また突然の頭痛や動悸などもみられます。検査は、ホルモンの採血と腹部エコーか腹部CTです。検診ではまずわかりません。治療はホルモンを作る腫瘍(できもの)を手術で取る、狭くなった血管を広げる、クスリを調整するなど、病気によって選択します。クスリが合っていない?血圧の薬はたくさん種類があり、それぞれ特徴があります。年齢、性別、生活習慣、持病により、使うクスリを変えていきます。東北地方の人塩分摂取が多い傾向ため、利尿剤という身体から塩分を抜くクスリが効くときがあります。塩分摂取量は、尿検査で調べることが出来ます。働き盛りの男性仕事のストレスで血圧が高いことがあり、β受容体遮断薬、アンギオテンシン受容体拮抗薬などが効くことが多いです。片頭痛の人予防薬としても使うβ受容体遮断薬を、選びます。血圧も下がり、頭痛の回数も減ってきます。原発性アルドステロン症で手術適応にならない人ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬にカルシウム拮抗薬を組み合わせると、下がってくることが多いです。妊娠中の人中枢性交感神経抑制薬でコントロールします。これは昔から使われていて、胎児に影響がとても少ないクスリです。これでも十分下がらないときには、β受容体遮断薬や一部のカルシウム拮抗薬を使います。授乳中の人β受容体遮断薬やカルシウム拮抗薬で、赤ちゃんへの影響を小さくします。なお、妊娠と薬情報センターも御覧下さい。妊娠中・授乳中のお薬Q&A:国立成育医療研究センター前立腺肥大症の人α受容体遮断薬を使うと、おしっこのでも良くなり、血圧も下がってきます。ただ、立ち上がったときにふらつきが出ることがあるため、注意が必要です。若年勃起不全(ED)血圧の薬の中にはEDの副作用を持ってるモノもあるため、若くしてEDがある高血圧の人は、一度クスリを見直します。動悸不整脈以外の動悸の場合、β受容体遮断薬を使うと症状がとれることがあります。心臓病心不全の治療としても使う、アンジオテンシン変換酵素阻害薬やβ受容体遮断薬、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬を積極的に使います。血圧が下がらない原因を探そう以上、血圧を上げる病気と血圧の薬について述べてきました。血圧が下がらない場合、原因をいろいろ探してゆくと、最終的に下がる事がほとんどです。悩んでいるヒトは一度ドクターに相談してみて下さい。
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